SLS Bearings 様(Singapore)
物流センター新設で商品供給力を強化
機械部品商社のSLS Bearings(Singapore)Pte. Ltd. 様(本社:シンガポール)は、事業規模の拡大に伴い、2017年3月に本社を移転しました。新本社は旧本社所在地から車で10分ほどの、新しい港湾の開発が進む西部のトゥアス地区に位置しています。新本社に併設した24時間稼働の物流センターには、奥行きが100mを超す大型自動倉庫などの最新システムを導入。国内外のユーザーへの供給力を大幅に強化しました。
1963年に設立されたSLS Bearings(Singapore) Pte. Ltd. 様は、中継貿易が盛んなシンガポールという立地を生かして、欧州や米国、中国のメーカーからベアリングや伝動部品などを仕入れて、シンガポール国内をはじめ、インドネシア、中国などの鉄鋼・食品メーカー、鉱山関連企業などに供給しています。
同社は従来、他社製のパレット自動倉庫を活用して商品を保管していましたが、事業規模の急速な拡大により物量が増加し保管能力が不足していました。さらに自動倉庫はマニュアル操作で、固定荷受台から入出庫を行い、人手でピッキングを行っていたことなどから、作業効率の改善や省力化も課題でした。そうした状況の中で、新しい物流センターではピッキング効率の向上が必要不可欠と考え、その上でどのような物流システムが望ましいか検討を重ねました。
検討の結果として、新たに導入したパレット自動倉庫は幅21×奥行き105×高さ27mで、格納数は1万9,950パレットと大規模なものです。自動倉庫の正面側と反対側から入出庫が可能で、正面側には2台のシャトル式高速搬送台車「STV」を設置。18カ所のステーションから入庫と海外向け商品のピッキング出庫を行います。一方、反対側では国内向け商品のピッキング出庫を行います。また2階の入出庫ステーションはパレットの積載効率を良くするための積み直しに活用しています。
高頻度品の保管にケース自動倉庫も導入
当初、出荷頻度の高い国内向けの商品は、天井空間が有効活用できる積層ラックで運用する計画でした。しかし、総合展示場「日に新た館」でケース自動倉庫の実機を見て、積層ラックによる運用より作業者の人数も少なくて済むことからケース自動倉庫も導入することを決断します。
こうしたマテハンシステムの導入により、限られたスペースでも従来比2倍以上の商品が保管できるようになりました。さらに出荷スケジュールに合わせ計画的に出庫できるようになり、作業の平準化が図れ、労働生産性が大幅に向上しました。また、ピッキング作業におけるペーパーレス化も実現しています。
お客様の声
物流部マネージャー Yeo Seng Huat 様
現在、自動倉庫をフル活用して7万アイテムの商品を保管し、1日約3,000回のピッキング作業をこなしていますが、今後は運用の効率化をいっそう図っていきたいと考えています。またダイフクはアフターサービスの品質が高く、大変満足しています。
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