農産物
農産物のサプライチェーンにおいて、安全な食品を鮮度を保持したまま消費者まで届けることは最重要課題です。各地の農協では、農家から入荷された農産物ごとに最適な環境で一時保管しながら、選果や箱詰めなど卸売市場への出荷準備を行います。同様に、農協から農産物を購入した卸売業者は、仲卸業者に売り渡すまでの間、定温環境に置いて鮮度を維持したり熟成を促したりしながら保管する必要があります。ダイフクは農産品の特性に合わせた自動保管ソリューションを提供し、流通従事者の省人化、効率化をお手伝いしています。
定温で保管する
お米は長期保存がきく農産物ではありますが、保管状態によっては品質が劣化し、商品価値を失ってしまいます。お米の温度が15℃を超えると呼吸量が増大し、品質が劣化するため、保管中は15℃以下に維持することが必要です。同様に、茶葉も湿気や高温を嫌うため、5〜10℃の冷暗環境での保管が求められます。
平置き保管の課題
- 倉庫奥や段積みした下段の商品に冷気が行き渡らず、均一な品質が維持できない。
- 先入れ先出し管理が困難で、死蔵在庫が発生。
- 入出庫時に製品落下のリスクが伴う。
- フォークリフトによる包装破損が生じる。
- 入出庫用の開口が大きく、空調効率が悪い。
自動倉庫で解決
- 冷気がまんべんなく行き届き、均一な品質維持が可能。
- 先入れ先出しが確実に行え、販売機会向上。
- 荷繰作業が不要。安全に作業ができます。
- 荷繰作業による商品破損リスク低下。
- 最小限の入出庫開口で済み、空調効率が向上。
冷やす & 熟成を抑制する
葉野菜、花卉などは、適温に冷やすことで鮮度を保持します。更に庫内のエチレンを削減することで、熟成の進行を遅らせる場合もあります。
差圧予冷システム
自動倉庫の棚背面に差圧ファンを取り付け、棚に格納した青果や花卉をまんべんなく予冷します。
- 短時間に大量の予冷が可能になります。
- パレット単位で棚に格納するため、平置きに比べ、冷気が均一に行き渡ります。
- 入出庫はコンベヤを使って行うため、開口寸法は 1.8m幅 × 2m高程度で済み、空調効率が向上します。
真空冷却システム
自動倉庫とコンベヤにより、真空冷却装置への青果供給や冷却後の保管を自動化します。
- 冷却後は出荷まで保冷自動倉庫で保管するため、待機時間中の荷傷みを防止します。
- 人手をかけずに、24時間運用が可能です。
乾かす
葉野菜に比べ長期の保存が求められる根菜類は、腐敗やカビが生じないようしっかりと乾燥させることが求められます。
自動倉庫の棚背面に差圧ファンを組み込むことで、短時間で大量の商品を乾燥させることが可能です。
- 短時間で大量の商品を乾燥させることが可能です。
- 循環式除湿乾燥により庫内空気を循環させるため、外気に左右されず、安定的に農産物を乾燥させることが可能となります。
育てる
一定の温湿度に保った自動倉庫内で、キノコ、レタス、ミールワームなどを人工育成する用途にも利用されています。
導入事例
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