生物多様性保全

基本的な考え方

当社では、滋賀事業所を中心に緑豊かな環境に囲まれて働く中で、従業員一人ひとりが自然環境との共存の意識を育んでいます。2014年に始動した生物多様性保全活動「結いプロジェクト」では、滋賀事業所の約120万m2という広大な敷地の自然を守るため「水と緑」「自然と人」「人と人」をつなぐ3つの“結い”を目指し、事業所内で確認された希少種の保護などに取り組んでいます。今後は、グループ全体にこうした活動の輪を広げるとともに、生物多様性および自然資本への取り組みを深化させます。

主な取り組み

ダイフクと生物多様性の関係性

当社では、事業活動と生態系との関係性を明確にするため、製品プロセスや土地利用などと生態系との関係を一覧できる「ダイフクと生物多様性の関係性マップ」を作成しています。このマップにより、自然豊かな滋賀事業所での土地利用における生態系への影響を注視し、生物多様性に配慮した活動を行っています。

ダイフクと生物多様性の関係性マップ

滋賀事業所での保全活動

滋賀事業所は滋賀県下最大級の敷地面積を有する工場です。事業所内の生態系調査の結果、700種以上の在来種と50種以上の絶滅危惧種や希少種が確認されています。この豊かな自然環境を将来に引き継ぐとともに、社内外のコミュニケーションを促進するために「結いプロジェクト」を通じて、さまざまな生物多様性保全の取り組みを進めています。

  • 結いプロジェクトとは、生物多様性保全を通じて、「水と緑」「自然と人」「人と人」を結び付ける諸活動

生態系調査結果(絶滅危惧種、希少種)

現在、滋賀事業所の再開発にあたり生態系調査を行っています。2022年度末頃を目途に、最新の調査結果を開示予定です。

(2020年7月時点)

分類 種和名 種類
鳥類 ヨシガモ、カイツブリ、コチドリ、ハイタカ、ノスリ、コシアカツバメ、ビンズイ、ウソ、ハヤブサなど 27
両生類 ヤマトサンショウウオ、ニホンアカガエル、トノサマガエル、シュレーゲルアオガエル 4
爬虫類・哺乳類 ニホンイシガメ、カヤネズミ 2
昆虫 キイロサナエ、フタスジサナエ、オグマサナエ、トラフトンボ、ハルゼミ、トゲアリ、カトリヤンマ、ヨツボシトンボ、コノシメトンボ、コガムシ、キトンボ 11
魚類 ギンブナ、ドンコ 2
植物 コヒロハハナヤスリ、コムラサキ、イヌタヌキモ、キキョウ、オケラ、ヒメコヌカグサ、キンラン 7
合計 53
  • ハヤブサ

    ハヤブサ

  • ヤマトサンショウウオ

    ヤマトサンショウウオ

  • ニホンイシガメ

    ニホンイシガメ

  • オグマサナエ

    オグマサナエ

  • キンラン

    キンラン

  • カイツブリ

    カイツブリ

  • ハルゼミ(抜け殻)

    ハルゼミ(抜け殻)

  • ウソ

    ウソ

結いの森整備

「結いプロジェクト」の一環として、「結いの森」(滋賀事業所内の保全池・学習広場等)を整備しています。地域特有のアカマツ林や希少種であるヤマトサンショウウオなどの生物多様性保全を行うとともに社内外の学習の場として活用しています。2021年度は、枯れ松の撤去と結いの森沿路のチップ材敷設を行いました。

保全池(人工池)でのヤマトサンショウウオの繁殖

  • 保全池

    保全池

  • 保全池で産卵を確認

    保全池で産卵を確認

  • ヤマトサンショウウオの成体

    ヤマトサンショウウオの成体

絶滅が危惧されるヤマトサンショウウオの保全に取り組んでいます。安定した生息環境を確保するため、2014年に保全池を造成し、事業所内に生息する幼生や卵の移殖を続けてきました。2021年度には保全池で初めて産卵し、孵化したことを確認しました。

自然と触れ合う機会づくり

イベントの様子

滋賀事業所では、生息する多くの動植物に従業員が触れ合う機会として専門家を交えた自然観察会、事業所にある自然の素材を使ったクリスマスリース作りや苔玉作りイベントなどを開催しています。2021年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、イベントの開催は中止しました。

社外での活動

滋賀グリーン活動ネットワーク「生物多様性と環境・CSR研究会」への参画

セミナーの様子
セミナーの様子

一般社団法人滋賀グリーン活動ネットワーク(SGN)内に設立されたワーキンググループ「生物多様性と環境・CSR研究会」に2015年から発起団体として参画しています。「生物多様性の基礎知識を学ぶ場の創出」「生物多様性分野を中心とするCSR活動の最新動向を知る場の創出」「会員同士の交流の場の創出」を目的に、会員向けセミナーなどのイベントを企画開催しています。

企業連携によるトンボ保全活動「生物多様性びわ湖ネットワーク」への参画

企画展示(琵琶湖博物館)の様子
企画展示(琵琶湖博物館)の様子

滋賀事業所の近隣企業7社で「生物多様性びわ湖ネットワーク」を2016年に立ち上げ、県内で確認されている100種のトンボを指標とした生物多様性保全活動を展開しています。「トンボ100大作戦~滋賀のトンボを救え!~」と題したプロジェクトでは、①滋賀県のトンボ100種を探そう、②守ろう、③みんなに知らせよう、の3つの作戦を掲げて、企業敷地での定期的なモニタリング、ビオトープの整備や外来生物の駆除、自然観察会や活動の展示・発表、周辺地域の自然の現状把握、などに取り組んでいます。

  • 旭化成株式会社、旭化成住工株式会社、オムロン株式会社、積水化学工業株式会社、積水樹脂株式会社、ダイハツ工業株式会社、株式会社ダイフク