ダイフクの価値創造

ダイフクグループは1937年の創業以来、常に時代の先取りを心掛けながら、多様な業界・業種のお客さまのニーズに応えてきました。物流の合理化を追求し、現在ではマテリアルハンドリングシステムの総合メーカー、システムインテグレーターとして大きく成長することができました。社是「日新(ひにあらた)」、経営理念「モノを動かし、心を動かす。」のもと、お客さまの競争優位性を高める「バリュートランスフォーメーション」を推進するとともに、社会の発展に貢献し、企業価値向上に取り組んでいきます。
このページでは、当社グループの創出する社会価値(アウトカム)の一例をご紹介します。

価値創造プロセス

バリューイノベーションの図
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幅広い産業の高度化・裾野拡大に貢献

  • 8. 働きがいも 経済成長も
  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

当社グループのマテリアルハンドリングを核とする「モノを動かす技術」は、一般産業、半導体、自動車などの工場自動化や、物流センターの省力化、空港運営の効率化などに幅広く貢献し、世界のサプライチェーンを支えています。昨今、物流や生産の現場では労働人口の減少による人手不足や生産性向上が課題となっており、その解決につながる重要な社会インフラとしてマテリアルハンドリングシステムに期待が高まっています。当社グループは、品質と安全にこだわった最適最良のソリューションで高度化するお客さまのニーズに応え、各産業の発展に貢献しています。

価値創造のポイント

  • 物流・生産現場の人手不足解消
  • 省力化による時間・コスト・作業負荷の削減
  • 特殊環境下における品質・安全の確保
  • 現代社会に欠かせない製品の安定生産への貢献
  • 空港運営における生産性・信頼性・サービスレベル向上への寄与

24時間営業のコンビニエンスストアやあらゆる商品を扱うスーパーマーケット、Eコマースの普及など、人々の便利な生活の裏には高機能化する物流センターの存在があります。取扱量も品種も増加する中、物流システムの効率化により省力化を実現し、お客さまの時間・コスト・作業負荷を削減します。

食品や薬品業界にてニーズの高い冷凍・冷蔵仕様、素材のエイジングや食品の発酵工程で必要とされる高温仕様、化学品業界で求められる危険物に対する防爆仕様など、特殊環境にも対応。お客さまの商品の品質保持はもちろん、労働環境の改善にもつながっています。

クリーンルーム内の半導体生産工程で、24時間・365日、ウエハの工程間搬送を止めることなく稼働させるための信頼性の高い保管・搬送システム。現代のデジタル社会の生活に欠かせない半導体の安定供給を後押しします。

自動車生産ライン向けシステムにおける豊富な経験を活かし、100年に一度の大変革期を迎える自動車業界の生産現場を支えています。プレス・溶接・塗装・組立、部品の保管・供給、エンジンテストなど自動車製造のあらゆる工程で、省力化、生産性向上、品質向上に貢献しています。

空港向けに自動手荷物チェックイン機、手荷物搬送システム、セキュリティシステムなどを提供しています。当社グループの最先端ソリューションは、空港運営における効率性、信頼性、サービスレベル向上に寄与し、世界各地における空の旅の安全と安心を支えています。

止まらない物流が社会を支える

  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11. 住み続けられるまちづくりを

物流は、社会を支えるインフラとしての役割を担うようになり、現在では物流をいかに止めないか、もし止まった場合でもいかに短時間で復旧させるかが課題となっています。当社グループのマテリアルハンドリングシステムは、人々の生活に欠かせない商品の物流システムを担っているため、予防保全や定期点検、24時間365日対応のシステムサポートセンターなどによる対策を講じ、お客さまシステムの安定稼働を支えています。加えて、万が一トラブルが発生した場合の復旧にかかる時間を短縮するため、センサーやカメラによる遠隔監視や、AIを活用した原因特定なども進めています。
また、自然災害などによるサプライチェーンの寸断、物流の停滞は企業にとっての大きなリスクであり、事業継続計画(BCP)の重要性が高まっています。当社グループでは、災害などの非常時を想定し、地震対策を含めたトータルなソリューションを提供しています。過去には大規模な洪水によりお客さまの工場が止まった際、延べ1万数千人ものスタッフを動員し早期生産再開に貢献するなど、災害発生時には機動的な対応も行っています。

価値創造のポイント

  • エッセンシャルワークの安定稼働への貢献
  • 非常時などにおけるシステムトラブルの早期復旧

システムサポートセンターではマテリアルハンドリングシステムに精通した技術者が常時待機するとともに、全国約70か所のサービス拠点や各部署との連携によりお客さまシステムの安定稼働を支えています。

  • 地震対策を施した自動倉庫

  • ラック下の免震装置

人と環境への負荷を最小化

  • 6. 安全な水とトイレを世界中に
  • 8. 働きがいも 経済成長も
  • 12. つくる責任 つかう責任
  • 13. 気候変動に具体的な対策を

当社グループは、お客さまのサプライチェーンの一端を担う立場として、気候変動や循環型社会への対応、人権問題などの社会課題についても責任を持って取り組んでいます。人と環境への負荷を最小化しながら、革新的技術と最適最良のソリューションで社会の期待に応え、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

価値創造のポイント

  • お客さま設備の作業環境の改善、働きがいへの寄与
  • 気候変動や資源循環などの環境課題に貢献する製品・サービスの提供

レイヤーピッキング装置は、パレットに段積みされたケースを層単位でピッキングし、コンベヤへ投入したり、他のパレットに積み付けたりします。主に飲料などの1箱あたりの大きさ・重さがある商品に活用され、1台あたり最大2,000ケース/時間の処理能力(約5名分の作業)を持ちます。単調で負荷の高い作業から、作業者を解放します。

代表的なコア技術の一つ、非接触給電(HID=High Efficiency Inductive Power Distribution Technology)によるモノレールシステムは1993年の開発以来、環境・安全にも貢献する次世代型搬送システムとして注目を集めてきました。自動車や半導体業界で採用され、高い評価を得ています。

物流システムで培ったモノを動かす技術を洗車機にも応用しています。洗車を自動化することで、作業負荷を軽減するとともに、洗車時間を大幅に短縮することが可能です。また、洗車機は、一般的に自宅での手洗いに比べ水使用量を抑えることができるほか、油水分離槽で排水の油やゴミが処理されることにより、環境保護に貢献しています。当社グループでは、節水や省エネ機能の強化に取り組むとともに、植物由来原料を主成分とした生分解性に優れた液剤や樹脂製の水タンクを採用し長寿命化を図るなど環境配慮に努めています。

さらなる価値創造を目指して

  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

変化の速い事業環境下、既存領域の拡充や新たな事業領域開拓への取り組みは、持続的な成長に欠かせません。社外とのオープンイノベーションの積極的な活用やM&Aを推進するほか、AI、IoTをはじめとする先端テクノロジーのマテリアルハンドリングシステムへの導入にも取り組んでいます。これらの取り組みを通じ、お客さまをはじめとするステークホルダーへの提供価値をさらに高め、スマート・ロジスティクスの実現を目指します。

価値創造のポイント

  • イノベーションによる新たな自動化ソリューションの提供
  • 先端技術を活用したシステムのさらなる効率化
  • フロア内

  • 棟間・階間などのフロア間

当社は、半導体の製造現場において天井搬送ラインを走行する多数のビークルを効率的に制御するためにAIを活用しています。開発したソフトウエアは、同一フロア内における搬送効率に加え、棟間や階間などのフロア間の搬送効率も改善できるようAIの適用範囲を拡大しました。ビークルの位置情報をリアルタイムに収集し、機械学習した走行実績から予測データを算出することで、ルート制御の高精度化と搬送量の10%アップを実現しています。さらに、2023年度にはAIによるビークルの通過時間の予測機能を追加し、お客さまのシステムへの導入を進めています。

ドイツのpsb intralogistics社と提携して、天井空間に設置したレールから吊り下げられたパウチにピース単位の商品を投入し、搬送しながら順立て仕分けを行うシステムを開発しました。レールなどのパーツはpsb intralogistics社から提供いただき、当社はモーターや制御機器、情報システムなどを含めて新規開発し製品化しました。レール上を搬送するパウチで、ピ-ス搬送・バッファを行いながら、基数ソートの法則を用いて整列させることで、商品を出荷先別、大きさ順など自由に並べられることに加え、作業者は商品投入や出荷作業を歩行せずに行うことが可能です。1時間あたり約8,000個の商品を出荷することができる処理能力の高さと、建屋の天井空間の有効活用ができることから、多品種少量品を取り扱うeコマース業界で採用されています。

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