株主・投資家の皆さまへ

代表取締役社長 下代博

株主・投資家の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

1. 2024年3月期第3四半期の経営成績

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~12月31日)における世界の経済は、金利上昇に伴う景気減速懸念、中国経済の低迷等、先行き不透明な状況が続いています。
事業環境としては、自動車産業でEV関連投資が活発化しています。また、航空旅客数の回復に伴い空港における自動化投資も伸長しています。ここ数年、北米・日本において高水準で継続したeコマース関連投資は一時的な停滞局面にありますが、一般製造業の投資は回復基調にあります。半導体産業は中国におけるレガシー半導体を除き投資が抑制されています。

このような経済・事業環境の下、当第3四半期連結累計期間の受注は、前年度に為替の影響により大きく増加した分がなくなったことに加え、前年度に前倒し受注のあった半導体・液晶生産ライン向けシステムが減少しましたが、ほぼ計画通りに推移しました。
売上は、豊富な前期末受注残高をベースに自動車生産ライン、空港向けシステムが好調に推移した一方、一般製造業・流通業、半導体・液晶生産ライン向けシステムは前年同期の実績には及びませんでした。
この結果、受注高は4,481億82百万円(前年同期比25.3%減)、売上高は4,373億89百万円(同0.4%増)となりました。なお、売上高は、第3四半期連結累計期間としては過去最高です。

利益面は、北米の一般製造業・流通業向けシステムでは原材料・人件費高騰に伴うコスト増の価格への転嫁の進展等により、収益性が改善しました。半導体・液晶生産ライン向けシステムは減収の影響を受けました。空港向けシステムでは原材料・人件費高騰等の影響により収益性が低下しました。また、オセアニアの一部案件における一過性コストの計上もありましたが、自動車生産ライン向けシステムの増収、及び同システムの収益性改善により、全体としては計画を上回る進捗となりました。
この結果、営業利益は370億91百万円(同7.7%減)、経常利益は392億98百万円(同3.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は274億44百万円(同4.6%減)となりました。

2. 2024年3月期通期連結業績予想

  2023年3月期実績 2024年3月期(予想) 対前年同期比
受注高 7,374億円 6,300億円 14.6%減
売上高 6,019億円 6,050億円 0.5%増
営業利益 588億円 570億円 3.2%減
経常利益 597億円 595億円 0.4%減
親会社株主に帰属する
当期純利益
412億円 415億円 0.6%増

上記予想は、当社が本業績予想の発表日において入手可能な情報に基づき作成しており、実際の業績等は様々な要因で予想値と異なる結果となる場合があります。

3. 株主環元について

当社は、株主の皆さまに対する利益還元を最重要課題と位置づけ、剰余金の配当につきましては、株主の皆さまへのさらなる利益還元を視野に入れて、連結当期純利益をベースとする業績連動による配当政策を取り入れるとともに、残余の剰余金につきましては内部留保金として、今後の成長に向けた投資資金に充てる方針です。

3カ年中期経営計画「Value Transformation 2023」では、連結配当性向平均30%以上と、成長投資による企業価値向上を目指しています。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年2月
代表取締役社長 下代博

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