株主・投資家の皆さまへ

株主・投資家の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
1. 2024年3月期第2四半期の経営成績
当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~9月30日)における世界の経済は、世界的なインフレや金利上昇、中国経済の減速等、先行き不透明な状況が続いています。
事業環境としては、自動車産業でEV関連投資が活発化しています。また、航空旅客数の回復に伴い空港における自動化投資も伸長しています。一方、ここ数年、高水準が継続したeコマース関連投資は一時的な停滞局面にあります。また、半導体産業は中国におけるレガシー半導体を除き投資が抑制されています。
このような経済・事業環境の下、当第2四半期連結累計期間の受注は、主として前年度に半導体・液晶生産ライン向けシステムを前倒し受注した反動により大きく減少しました。
売上は、豊富な前期末受注残高をベースに自動車生産ライン、空港向けシステムが好調に推移した一方、一般製造業・流通業、半導体・液晶生産ライン向けシステムは前年同期の実績には及びませんでした。
この結果、受注高は2,943億2百万円(前年同期比26.4%減)、売上高は2,812億67百万円(同1.3%増)となりました。なお、売上高は、第2四半期連結累計期間としては過去最高です。
利益面は、一般製造業・流通業向けシステムの減収、及び原材料・人件費高騰の影響を受けました。
この結果、営業利益は190億60百万円(同22.1%減)、経常利益は208億38百万円(同16.3%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は142億6百万円(同16.5%減)となりました。
2. 2024年3月期通期連結業績予想
2023年3月期実績 | 2024年3月期(予想) | 対前年同期比 | |
受注高 | 7,374億円 | 6,300億円 | 14.6%減 |
売上高 | 6,019億円 | 6,050億円 | 0.5%増 |
営業利益 | 588億円 | 545億円 | 7.4%減 |
経常利益 | 597億円 | 555億円 | 7.1%減 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 412億円 | 405億円 | 1.8%減 |
上記の業績予想は、現時点での最新の情報から判断した事業見通しであり、潜在的な不確定要素を含んでいます。実際の業績は、さまざまな重要要素により、記載された見通しと大きく異なる結果となりうることをご承知おきください。
3. 株主環元について
当社は、株主の皆さまに対する利益還元を最重要課題と位置づけ、剰余金の配当につきましては、株主の皆さまへのさらなる利益還元を視野に入れて、連結当期純利益をベースとする業績連動による配当政策を取り入れるとともに、残余の剰余金につきましては内部留保金として、今後の成長に向けた投資資金に充てる方針です。
3カ年中期経営計画「Value Transformation 2023」では、連結配当性向平均30%以上と、成長投資による企業価値向上を目指しています。
株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2023年11月
代表取締役社長 下代博