高速仕分け搬送台車「ソーティングトランスビークル」
ソーティング・トランスファー・ビークル(STV)は、自動倉庫と組み合わせて高度な複合システムを形成する高速仕分け搬送台車です。複数コンベヤへの仕分け機能を持っているため、複数の自動倉庫アイルへの入出庫、オーダピッキングステーションへの出庫や再入庫、出荷方面別の仕分け作業を効率的に行えます。冷凍環境対応モデルもラインナップし、幅広い業種、用途で活躍しています。
特長
高い搬送能力
STVは走行速度最大200m/min、荷物の移動速度30m/minで、スムーズかつ静かに走行します。各台車の速度は、位置や荷物の有無(積載/空車)などにより自動調整されます。複数台車があるループシステム、デュアルシステムでは、コントローラが最適な台車割り当てを行うことで、無駄な動きやエネルギー消費を避け、システム全体の効率を最適化します。
拡張性
シングルシャトル、デュアルシャトルシステム、ループシステムの3種があり、様々な建物のレイアウト、スペース、搬送量の要件に合わせて構築できます。拡張性にも優れており、自動倉庫の増設に伴うレール延長、処理量の増加に伴う増車など、事業環境の変化に応じた拡張性が魅力です。
高い信頼性
コンベヤで同等の搬送システムを構築する場合、コンベヤ上をパレットが物理的に移動するため、パレットの品質によってはトラブルが起きがちです。一方、STVシステムでは、パレットを積んだ台車がレール上を走行するので、スムーズで安定した荷物の搬送、仕分けが可能となります。また、シングルシャトルシステム以外のメンテナンス作業は、システムを稼働させたまま行うことが可能です。
レイアウトバリエーション
複数の台車がループ状の軌道を周回するループ式と、1~2台の台車が直線軌道を往復するシャトル式があり、処理量や運用に合わせ最適なシステムをご提案します。
シングルシャトルシステム
1台の台車が直線レール上を往復走行し、荷物を運びます。入出庫場所が集約できるため、フォークリフト作業者が自動倉庫の端から端まで動き回る必要がなくなり、作業効率が向上します。
直線レールに90度カーブレールを組み合わせ、L字型レイアウトを組むことも可能です。建屋や生産設備の配置の都合で、直線のレイアウトが組みづらい場合に有効です。
デュアルシャトルシステム
直線レール上に2台の台車を配備します。2台が同時に搬送作業を行えるため、シングルシャトル比約1.5倍の搬送処理が可能です。
1台を退避エリアに切り離して運用することも可能なため、万が一1台に不具合が生じた場合のダウン対策としても有効です。
ループシステム
直線レールとU字カーブレールを組み合わせたループレール上に、複数の台車を配備します。各台車が同時に荷物を搬送できるため、シャトルシステムに比べ、更に多くの処理が可能です。
将来、処理物量の増加が見込まれる場合は、台車を後から追加することで、処理能力の増強が可能です。また自動倉庫のアイル増設に伴うループ延長も可能で、事業成長に応じた拡張性の高さが魅力です。
台車のメンテナンス時には、ループの外側に設けたメンテナンスステーションに該当台車を切り出すことで、残りの台車で運転を継続できます。
台車バリエーション
搬送物の形状、重量、パレットの強度、設置環境に応じ、最適な台車をご提案します。
活用例
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