水産加工
BtoC市場におけるeコマースの普及、ふるさと納税の利用者増加により、水産加工業界でも多品種少量出荷への対応が求められています。扱う商品量や品種数の増加に伴うスペース不足を、外部の営業冷凍倉庫の利用などで対応する結果、保管コストの上昇や在庫管理の難しさが課題となっています。
また、これまでの水産加工業界の冷凍倉庫においては、パレット単位の出荷がメインであったため、平置きやパレットサポーター、ネスティングラックでの運用が一般的でした。しかし、こうした保管方法では、多品種少量出荷に必要な小口のケースピッキング作業は容易ではなく、作業効率が落ちる結果となっています。
更に、労働人口の減少により、物流作業に従事する人手の確保も、年々困難になってきています。特に、暗く寒冷な冷凍倉庫内の作業は敬遠されがちで、人手不足へに対応は喫緊の課題です。
市場ニーズの変化に伴う物流ニーズの変化と人手不足、これらの課題に対し、ダイフクの冷凍倉庫自動化ソリューションが解決をお手伝いします。
冷凍移動ラック
限られた平屋倉庫のスペースを最大限に活用したい場合には、冷凍移動ラックをお勧めします。荷繰り作業を解消して作業効率を上げるとともに、限られた冷凍倉庫内のスペースを最大限に活用することができます。また、入出庫作業のない営業時間外には、均等散開モードを利用して、冷気を満遍なく行き渡らせることがことが可能です。
移動ラックモデルプラン
規模 | 移動棚:3段 x 5間口 x 複4列 固定棚:3段 x 5間口 x 単2列 |
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保管量 | 300パレット | |
設置スペース | 21L x 18W x 5H (m) | |
荷姿 | 1100L x 1100W x 1200H (mm) | |
荷重 | 1000kg | |
レールタイプ | コンクリート埋設レール2度打ち | |
温度 | -30℃ |
冷凍自動倉庫
移動ラックを導入することで、平置きやネスティングラックなどに比べて作業性、保管効率を向上させることができますが、作業者が冷凍庫内で作業することには変わりないため、氷点下の作業環境と人手の確保に対する課題は残ります。また、フォークリフト運用のため、フォーク揚高以上の高さを活用することはできません。
より多くの保管量と作業負荷低減を求める場合には、耐冷仕様のユニット自動倉庫「コンパクトシステム」が最も有効です。倉庫内の搬送はスタッカークレーンが全自動で行うため、冷凍環境でのフォークリフト作業が不要となるうえ、高さを最大限に活かした高密度保管が可能になります。専用の在庫管理用WMS "AWC"が作業指示と在庫管理を行うため、作業効率と在庫管理精度がともに大幅に向上します。
また、フォークリフト運用に比べて、荷物の出し入れに必要な開口が小さく済むため、空調効率の向上にもつながります。
冷凍自動倉庫モデルシステム
規模 | 8バンク x 40ベイ x 14レベル | |
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建屋 | 15L x 66W x 20H (m) | |
床面積 | 1000m2 | |
荷姿 | 1100L x 1100W x 1200H | |
荷重 | 1000kg | |
保管量 | 4424パレット | |
設備 | ダブルディープクレーン x 2台 コンベヤ x 4台 STV x 1台 |
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温度 | -30℃ |
スタッカクレーン
冷凍庫内の搬送作業はスタッカークレーンが完全自動で行います。人やフォークリフトの出入りが不要になるため、庫内の環境維持にも有効です。
ソーティングトランスビークル STV
生産加工ラインから自動倉庫へ、自動倉庫からピッキングステーションや出荷コンベヤへと荷物を運び仕分けます。
ピッキングステーション
作業者は冷蔵環境(5℃前後)に一時出庫したパレットから、表示器の指示に従いピッキングするのみ。暗く寒冷な冷凍環境での作業から解放されます。
自動シャッター
フォークリフトでの運用に比べ、荷物の出し入れに必要な開口が小さく済むため、空調効率がよくなります。
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