品質保証
基本的な考え方
マテリアルハンドリング(マテハン)システム・機器の世界トップメーカーとしてお客さまに信頼され、最適・最良のソリューションを提供するためには、製品・サービス品質の維持向上にすべての拠点で継続的に取り組むことが重要です。「止まらないマテハン」という提供価値は、ダイフクグループの最大の強みであり、それを支える品質管理体制の維持・構築に日々努めています。
グループ行動規範(抜粋)
3-1. お客さまに対して
- お客さまの立場に立って、最適・最良の製品・サービスを提供します。
- 製品・サービスの提供にあたり、各国や地域において適用される基準に準拠し、適切な品質管理およびリスク管理を行います。
- 事故やトラブルが発生した場合には、誠実かつ速やかに対応し、原因の究明および再発防止に努めます。
推進体制
ISO(国際標準化機構)が規定するISO9001品質マネジメントシステムに準じ、顧客満足の追求を基本方針として企画から販売、設計、製造、据付、アフターサービスまで、それぞれの段階で品質を保証しています。
当社グループの品質マネジメントシステム活動は、各事業部門の目標達成状況や不適合の是正処理等、事業部門のマネジメントレビュー情報をもとに経営層が品質保証体制の見直しを行います。また、全社マネジメントレビューではCEOが品質目標の達成状況等から品質マネジメントシステム変更の必要性を判断・指示し、継続的改善に努めています。

品質マネジメントシステム認証取得の状況
国内外の主要な生産拠点において品質マネジメントシステムの国際規格 ISO9001の認証を推進しています。国内においては4拠点のすべてで、海外においては19拠点で認証を取得しています。生産拠点数に占める認証取得比率は85%です。
認証規格 | 生産拠点数(連結) | うち認証拠点数 | 認証比率 |
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ISO9001 | 27 | 23 | 85% |
主な取り組み
品質不具合への対応
当社製品による重大事故が発生した場合には、各事業部門が事故の詳細情報とともに、実施した是正処置をデータベースに登録の上必要に応じて他部門を入れた横断対策を行っています。報告手順は「ISO是正処置・予防処置手順書」に定め、事故の再発防止と予防を徹底するとともに、CEOによるマネジメントレビューを定期的に実施し、品質マネジメントシステムの妥当性を確認しています。

製品・システムの安全に関する重大事故※発生件数KPI
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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製品・システムの安全に関する重大事故発生件数 | 0 | 0 | 0 |
- ※当社の製品・システムの不具合を原因とした稼働中における死亡事故および重傷病(治療に要する期間が30日以上の負傷・疾病)事故
製品の安全性確保
製品の安全性確保のため、既存機種及び新規開発製品についてのリスクアセスメントを実施しています。具体的には、ISO9001マネジメントシステムの中で規定する「ISO製品安全評価手順書」、「開発・標準化設計実施手順書」などの社内規程に準じて、設計開発工程の中で審査を行い、その安全性について事前の確認を行っています。また、社内外のエキスパートによる製品安全の関連教育など、計画的な若手設計者の育成や外部資格であるセーフティアセッサ※資格の取得を推進しています。セーフティアセッサをはじめとする安全関連の資格については、請負事業者に対しても取得に向けた支援を行っています。
- ※安全性の妥当性確認に必要とされる基礎知識、能力に加え、安全性の妥当性判断の総合力を有する人
セーフティアセッサ取得者数KPI
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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セーフティアセッサ取得者数 | 145名 | 137名 | 178名 |
小集団・改善提案活動
当社では、小集団・改善提案活動に力を入れ、職場での地道な改善を継続させることで大きな効果を上げています。2021年度の改善提案では、業務改善・コストダウン・品質・安全・環境などに関する内容が4,723件となり、活発な活動を続けています。小集団活動のハイライトとして、年1回、経営トップが参加して、予選を勝ち抜いたチームによる発表大会を開催しています。2021年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため集合型開催を中止し、社内ネットワークを通じて選抜チームの改善事例を紹介しました。