東邦化学工業株式会社 様(千葉県袖ケ浦市)

工場敷地内に危険物自動倉庫を新設し、化学品の原料や製品を高密度保管

東邦化学工業株式会社様(本社:東京都中央区)は、1938年の創業以来、界面活性剤を中心に特殊溶剤、高分子添加剤、樹脂製品などの高機能化学品を製造、販売してきました。近年では、半導体向け樹脂製品や香粧品向けの界面活性剤などが好調です。同社では国内5カ所に生産拠点を展開しており、工場ごとに異なる製品を供給しています。海外では上海に生産拠点を設け、中国のお客さまにより近い場所から高機能・高品質な製品を供給できる体制を構築しました。

千葉工場(千葉県袖ヶ浦市)は、界面活性剤と半導体向け樹脂製品の製造を主に手掛けており、敷地面積は約6万6,000m2で、生産量は約5万t/年です。工場で取り扱う原料や製品の多くは消防法で危険物に該当し、ドラム缶に入れて保管しています。千葉工場の立地は東京湾岸。塩害の影響でドラム缶は腐食しやすいものの、敷地内に危険物倉庫を建設するスペースがなかったため、原料・半製品・製品の保管と輸送の多くを、外部の物流事業者に委託していました。入出庫や在庫管理といった物流作業には手が掛かりませんが、物流コストは負担でした。

また近年、工場の生産量増加に伴い物量が増加。加えて半導体向け樹脂製品の新しいプラント建設を含む増産体制の構築計画が持ち上がりました。プラント用地を確保するため、工場内の設備の配置を見直す必要が出てきたことから、工場敷地内に危険物倉庫の建設を決定しました。検討の結果、なるべく多くの取扱品を格納しつつ、限られた工場の敷地を有効活用できることから、建屋一体型パレット自動倉庫「ラックビルシステム」の導入が決定、2018年10月に運用を開始しました。

ダブルディープ方式を採用し高密度保管を実現

危険物自動倉庫は、消防法により建物面積1,000m2以下、高さ20m 未満と定められています。そこで、棚の奥行き方向に2つまで格納できるダブルディープ方式を採用し、高密度保管を実現しました。もちろんスタッカークレーンの給電装置などは火花を発生させない防爆仕様で、倉庫内には消火設備としてCO2ボンベ室も配備しています。

入出庫口にパレット番号がデジタル表示されるので、投入場所が一目瞭然。

自動倉庫の格納数は3,876パレットで、格納効率を最大限に確保している。

お客様の声

生産本部 千葉工場 管理部
小池 正史 様

自動倉庫の導入により、物流作業の委託比率が低減し、物流コストが削減できました。また工場内に危険物倉庫を設置できたことで、短期間でも倉庫に保管しやすくなり、製品の品質もいっそう確保できるようになりました。冷蔵保管品については外部倉庫を活用しているので、今後検討していく必要があると考えています。

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