PT Mitra Pinasthika Mulia 様

マテハン導入でリードタイムを1/3に短縮し、受注当日出荷を実現

インドネシア・東ジャワ州で二輪車パーツの販売を手掛けるPT Mitra Pinasthika Mulia様は、取扱量やアイテム数の増加に対応するためパーツ倉庫を新設し、自動倉庫をはじめとする各種マテハンシステムを導入しました。保管能力を増強するとともに出荷リードタイムを3分の1に短縮し、同業他社との差別化を図りました。

高さ15m、長さ66mのケース自動倉庫。二輪車のメインパーツに加え、バイク用ウエアやグローブなども保管している。

PT Mitra Pinasthika Mulia様(本社:インドネシア・スラバヤ市)は、二・四輪車の販売や輸送サービスなどの事業を展開するMPMグループの子会社として1988年に創業しました。インドネシアの二輪車販売台数は中国、インドに次ぐ世界3位となり、同社はその市場で70%以上のシェアを誇るHondaブランドの正規販売代理店です。AstraHonda Motor社から供給される二輪車用パーツの販売を手掛けています。

同社は、スラバヤ市の南方に位置するシドアルジョに倉庫を有し、東ジャワ州内のディーラーや小売店に商品を発送しています。旧倉庫では商品を固定ラックにパレットで保管し運用していました。しかし、顧客ニーズに対応するためアイテム数を増加させたことで取扱量が増えるとともに作業が煩雑となり、従来の体制では対応しきれなくなりました。

そこで2020年11月、旧倉庫の隣接地に建築面積2,600m2の2階建て倉庫を新設。ケース自動倉庫(スタッカークレーン2基、保管能力1万4,384ケース)やピッキングシステムなどを導入することにより、入荷から出荷までの作業を大幅に効率化しました。

  • 各ステーションでは、1日当たり2,000件のオーダーに対応できる。

  • ピッキングが済んだコンテナは自動倉庫に戻される。

効率化により、出荷リードタイムが3分の1に短縮

新倉庫は、大量オーダー用の商品を保管するエリアと小量オーダー用の商品を保管する自動倉庫エリアで構成されています。

小量オーダー用の商品は入荷検品により振り分けられ、ピースピッキング作業が必要となるため段ボール箱から専用コンテナに詰め替えてから自動倉庫に保管します。顧客からオーダーが入るとWMS(倉庫管理システム)から自動倉庫に出庫指示がかかり、該当するコンテナは2階の出庫口から高速搬送台車で4カ所のピッキングステーションに搬送されます。

2階の入出庫口では、ループタイプの高速搬送台車3台で仕分けを行っている。

各ステーションでは、アイテム別トータルピッキング方式を採用しています。出庫されたコンテナから必要な数量をピッキングし、オーダー別に設定されたデジタルアソートシステムの集品用コンテナに投入します。商品は出荷先別に梱包されて、コンベヤで1階の出荷エリアに搬送。大量オーダー品と荷合わせしてトラックの積み込み順に並べられ、出荷されます。

自動倉庫の導入で保管能力が大幅にアップしたことにより、最大1万3,000SKUの商品の取り扱いが可能になりました。また従来は注文を受けてから出荷するまでに3日間掛かっていましたが今回、定点でのピッキングが可能になり、作業効率が大幅に向上したことで、出荷リードタイムが従来比3分の1に短縮され、受注当日の出荷ができるようになりました。さらに出荷精度は99.9%まで大幅に向上しました。

お客様の声

Inventory and Logistic Head of MPM’s Parts Department Hari Widodo様

「新型コロナウイルス感染症の影響で二輪車パーツ業界全体が苦戦を強いられている中、当社の売り上げが同業他社ほどには大きく落ち込まなかったのは、倉庫内の自動化による納期短縮が寄与していると思います。今後は顧客ニーズに応えてオイルやタイヤなどの重量物も取り扱いを開始するため、2025年末までにパレット自動倉庫の設置も予定しています。」

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