日新製薬株式会社 様

大震災クラスの揺れでも、安定供給に対応した免震構造の自動倉庫を導入。
IT化と併せてジェネリック医薬品の生産体制を強化

①デパレタイザー ②パレタイザー ③高速搬送台車 STV ④原材料・中間製品自動倉庫 ⑤資材・完成品自動倉庫 ⑥高速搬送台車 STV

1957年の創立以来、ジェネリックや受託製造医薬品を手掛ける日新製薬(株)様(本社:山形県天童市)は荒谷工場を建設し、本社工場、川越工場を含む国内3工場体制を確立しました。

新工場は、「災害に強い」、「環境配慮」、「コンピュータ化」、「フルコンテインメント(完全封じ込め)システム」の4つのコンセプトを掲げて構築しました。各製造エリアに最新鋭の設備を備えるとともに、同社初となる免震構造のパレット自動倉庫「コンパクトシステム(CS)」を導入。安定供給の体制を一段高いレベルに引き上げるとともに、自動化やIT化により生産性を大幅に向上しました。

総工費125億円、330品目、年間25億錠を生産する新工場

ジェネリック医薬品の市場が急成長を続ける中、同社の業績は好調で毎年10~20%の売上増を続けることにより、生産能力が限界に近づいていました。また、本社工場の設備の老朽化に伴いGMP(Good Manufacturing Practice:医薬品の製造管理および品質管理に関する基準)に準拠したモノ作りを保持することが難しくなっていたことから、総工費125億円を投じて最新鋭の設備を備えた荒谷工場を建設し、3工場体制としました。

新工場は錠剤などの固形製剤専用工場で、ステロイドなどの高生理活性物質の医薬品製造ラインにおいては世界初の「フルコンテインメントシステム」を構築。作業時や機器の洗浄時に危険性物質を飛散させない仕組みで、空調管理も他エリアとは完全に独立させています。生産品目は330、生産能力は年間25億錠を有することで、同社の生産能力を増強し今後の需要増に対応できるようにしました。

免震構造の自動倉庫は震度6強相当の揺れを4分の1程度に軽減

マテハン設備はパレット自動倉庫高速搬送台車「ソーティングトランスビークル(STV)」、パレタイズロボットなどを導入。自動倉庫は免震構造の採用により、震度6強相当の揺れを4分の1程度に軽減することが可能です。GMPに基づき、3基のうち1基は原料・中間製品保管用、2基は資材・製品保管用とに分けた運用を行っています。

入荷した原料・資材は、荷受け・検品~エアシャワーで粉塵除去~パレタイズ~STVでの搬送~CSに入庫します。原料は3階の秤量、調製、2階の打錠、コーティング・糖衣、検査を経て、中間製品としてCSに再入庫します。さらに、1階で充填、包装、箱詰め、パレット積み付けしCSに保管します。資材は薬に直接触れるフィルムなどの一次用、外箱や梱包材などの二次用とがあり、各工程にタイムリーに供給します。

また、生産管理システムと倉庫管理システム「WareNavi(ウェアナビ)」を連動させることで、原料や資材の入荷、在庫管理、製造指図書などをコンピュータ化し、ペーパーレスにしました。さらに、CSの入出庫にタブレット端末を採用。固定端末にはない自由度の高い作業が行えるようになりました。

  • 高さ約17m、クレーン3基、格納総数2,520PLのパレット自動倉庫

  • 3階のトラバース式高速搬送台車

  • 2階入出庫ステーション。原料および中間製品専用のエリアとなっている。

お客様の声

生産物流本部 業務部 部長 髙橋 誠弥様

計画の進行さなかに大震災が起きたことから、地震や災害などにおけるリスク対策を検討。
免震構造の自動倉庫を導入したことで、いざという時の全・確実なシステムを構築しました。
世界最先端レベルの仕組みで、高品質な医薬品を引き続き提供していきます。

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