GA Pet Food Partners 様

最高品質ペットフードの製造自動化をマテハンで支援

世界最高水準のペットフード製造施設構築プロジェクトに参画

日本のFAスペシャリスト企業ダイフクは、高品質なペットフードの製造に特化した、ヨーロッパ最先端工場の構築に参画しました。

GA Pet Food 社の事業

GA Petfood社のランカシャー州チョーリー工場

英国ランカシャーに本社を置くGA Pet Food Partners 社(以降GA社)は、80,000トンを超えるドッグフードやキャットフードを、人間の食品並みの厳格な基準に基づいて製造し、世界2,500以上の顧客に提供しています。GA社の革新的なオートメーションの活用は、事業運営の効率化を支えるとともに、世界中のペットフードブランドの顧客向けに、930種類の製品を提供することを可能にしています。

課題

GA社が取り組む重要課題の1つは、中央製造施設(押出機)の効率を24時間365日維持しながら、世界各地の顧客ニーズに対応できる柔軟な運用を実現することでした。GA社は、従来型の販売・業務計画(S&OP)方式を採用していましたが、「ジャストインタイム方式」や「リーン生産方式」が同社にとっての最適解ではないと感じていました。

GA社は、生産工程を通して世界標準の品質とトレーサビリティを維持しながら、業務効率と柔軟性を高める必要がありました。そのため、原材料と完成品を大量保管するためのバッファを必要としていました。

ソリューション

高レベルの品質管理基準に準拠しながら、高い生産効率と柔軟性を確保するための答えが、ハイベイ自動倉庫、高速仕分け搬送台車STV、無人フォークリフトHenry、WMS、大型AGV Camelで構成される自動化システムの採用でした。

ダイフクは、GA社の工場内のキッチンエリアにあるPantryおよびLarderの自動倉庫システムの設計・施工を担当しました。システムは12台のスタッカークレーンとラックで構成され、総保管料21,000ロケーションを誇ります。Pantry倉庫には原材料、Larder倉庫には完成品をそれぞれ保管し、屋外型AGV Camelによって完成品の押出成形工場に搬送されるまでのバッファとして利用しています。システムは、ダイフクのパートナー製WCSにより管理されています。

Pantry:

赤いコンテナに入った原材料を保管。

  • 6アイル x 36ベイ x 8段
  • ダブルディープタイプのクレーンにより、高密度保管を実現
  • 赤ボックス5,756個(1個900kg)、計500万kgを保管可能
  • 完全自動のストックローテーションを実現
red box AS/RS
Pantry倉庫には原材料を保管

The Larder:

青いコンテナに入った完成品を、ParlourエリアからLarder倉庫へSTVで搬送し保管。

  • 14,804個のコンテナで最大1,200万kgのペットフードを保管。
  • 1コンテナには、包装前の完成品ペットフード650~800kgが納められている。
試運転最終段階のLarder 倉庫にて

コラボレーションがキーポイント

GA Pet Food Partners Chairman
Roger Bracewell氏

構想5年、実現に4年を費やしたGA社のランカシャー州チョーリーにおける本事業は、最高のオートメーションと真のパートナーシップの両方を象徴しています。

GA社のChairman である Roger Bracewell氏は、一つのチームとして協力し合える最高のオートメーション・パートナーを見つけようと決めていました。「自動化の取り組みを始めた当初から、パートナー候補各社に対し、全てのパートナーと真摯な対話ができる協力的なチームを作りたい」と明言していました。

成果

「完全自動化された原料キッチンが稼働し、その成果が表れてきています。この運用は、ペットフード製造だけでなく、人間の食品加工においても、特にトレーサビリティと業務効率の分野で新しいグローバルスタンダードになると信じています」とRoger Bracewell氏は述べています。

Daifuku Europe
UK担当事業開発マネジャー
Russell Hutchinson

ダイフクの事業開発マネージャーRussell Hutchinsonは、プロジェクトのキーポイントについて、次のように説明します。「昨今、多くの企業がリーン生産戦略を採用していますが、GA社のチームは時間をかけて自社の事業を深く理解し、『リーン』は自分たちにとって正しいアプローチではないことに気づきました。ここGA社のランカシャー工場では、押出機の稼働率を最大化することが最重要事項です。『回さなければ、稼げない。』のです。Bracewell氏のチームは、押出機の効率を向上させるという明確な目的を持ち、サプライチェーンの上流工程に投資してきたのです。」

GA社にとって、自動化推進は省力化やコスト削減のためではありません。自動化システム導入により、GA社は生産量を30%増加させ、工場全体の効率を改善し、世界クラスの品質基準を維持するとともに、柔軟性を得ることができました。

2022年夏の自動化生産設備の稼働開始に続き、GA社では現在完成品包装ラインプロジェクトが始動しており、更なる顧客サービスレベルの向上が進められています。

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