メルボルン空港 様
セルフ手荷物チェックインシステムで旅客増に対応
自動化・デジタル化で持続的成長へ

メルボルン空港(オーストラリア・ビクトリア州)は、旅客数増加への対応、カスタマーサービス向上、運用コスト削減のため、空港の拡張および空港運営の最適化に取り組んでおり、近年、セルフ手荷物チェックインシステムの導入を進めています。
オーストラリア南東部、ビクトリア州都にあるメルボルン空港。オーストラリア最大手のカンタス航空をはじめ、各国の主要な航空会社とLCC(格安航空会社)各社が定期運航する24時間営業の国際ハブ空港で、年間4,000万人近くが利用しています。国内線は航空会社6社が31都市、国際線は35社が42都市に直行便を就航しています。
2000~2001年度に1,362万人だった同空港の国内旅客数は、2017~2018年度には2倍近い2,584万人にまで増加。旅客対応能力の拡大や、より快適な空港サービスの提供が課題となっていました。また、手荷物の搬送・仕分けに携わる作業者数を減らしたい、運用コストを最小化したいといったニーズもありました。
これらの課題に対応するため、2015年に稼働した国内線LCCターミナルでは、手荷物の預け入れに有人カウンターを設けず、旅客が自身で預け入れできるセルフ手荷物チェックインシステムのみで構築。これは世界初の試みで、ダイフクの「Self Baggage Drop(SBD)」が採用されました。
旅客は、キオスク端末で搭乗券とバッグタグを発行し、SBD に進みます。SBDで搭乗券をスキャンし、バッグタグを取り付けた手荷物をコンベヤに載せます。SBDが手荷物の重さ・大きさを計測し、オーバーサイズでなければバッグタグをスキャンし、預け入れが完了。手荷物は次の危険物検査工程に自動搬送されます。
この一連の手続きは旅客だけで完結できるため、6台程度のSBDを案内スタッフ1名で運用可能。従来の有人カウンターでのチェックインに比べて手荷物の処理量は約10倍になりました。航空会社はスタッフの人数を削減できるとともに、より価値の高いサービスの提供にスタッフを配置することができます。
旅客にとっては、手荷物の預け入れにかかる時間を短縮できることが大きなメリットです。出発までの時間を気にしながら列に並ぶ不安から解放され、空港内でより快適に過ごせます。
SBDは他のターミナルでも導入が進み、メルボルン空港全体で94台が稼働しています。空港・航空会社・旅客ともにメリットが多いセルフ手荷物チェックインシステムは今後世界的に拡大が見込まれます。
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