ユニ・チャームプロダクツ株式会社 様
20年後を見据えたスマートファクトリーへの挑戦
紙おむつや生理用品などの事業で世界トップクラスのシェアを誇るユニ・チャーム株式会社様(本社:東京都港区)。同社グループで国内の調達から生産、納品までを一元管理するユニ・チャームプロダクツ株式会社様(本社:愛媛県四国中央市、以下敬称略)は、2019 年5月に九州工場(福岡県苅田町)を新設・稼働しました。パレット自動倉庫や高速搬送台車を導入して、資材保管から製品出庫までの物流フローを自動化し、効率化を図りました。
ユニ・チャームプロダクツは、中国をはじめとするアジアでの高機能な日本製品への人気の高まりを受けて、輸出に適していること、加えてBCP(事業継続計画)の観点から既存国内工場(福島県、静岡県、香川県)と異なるエリアであることから建設地を選定。ここにユニ・チャームグループは、20年後を見据えた新しい技術への挑戦による企業競争力維持の方針のもと、最先端の自動化技術を取り入れたスマートファクトリーを造り上げました。
工程間も自動化し、フォークリフト作業を削減
既存工場では、生産計画に合わせて生産ラインへ資材を供給する工程を人手で対応しています。新工場では資材倉庫にパレット自動倉庫「コンパクトシステム」を設置し、生産に必要な資材を一時保管するとともに生産ラインへの資材供給を自動化。パレットに貼付したバーコードと資材を紐付けることで、在庫管理精度も向上しました。
製品倉庫には約7,000パレット格納できるパレット自動倉庫、高速搬送台車「STV」などを導入しました。生産ラインから搬送された製品は、高速搬送台車でパレット自動倉庫に入庫されます。これらの自動化により、入出庫にかかわるフォークリフト作業を大幅に削減し、夜間は無人化も実現しています。また作業者のいない夜間に、システムエラーが発生した時に、生産ラインからの製品搬送が止まることのないように、エラーが発生したパレットを待避させるステーションを3つ設置しました。緊急時や製品検査のための入出庫も行えます。
同社グループで培ってきたものづくりの知恵と新たな技術を融合させて完成したスマートファクトリーは、既存工場に比べて効率が大幅に向上し、物流工程は夜間無人で24時間稼働ができる体制を構築できました。
お客様の声
物流工程で夜間の人手作業が不要になったことは働き方改革にもつながり、大きな成果だったと実感しています。ユニ・チャームグループでは、今後もIoTやAIなど新しい技術を取り入れ、安全対策・設備トラブルの予防予知に活用していきます。
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