Snackbrands 様
拠点統合で加速する、スマートロジスティクス
Snackbrands 様は、オーストラリアの大手スナック菓子メーカーで、Kettle Chips、Thins、CC’s、Samboy、Cheezelsといったオーストラリアを代表するブランドを手がけています。
同社は2020年、オーストラリアでも最大規模の産業開発プロジェクトとして、シドニー・オーチャードヒルズに30,255m2の大型センターを新設し、国内の2つの倉庫を統合しました。
このセンターは現在、Snackbrands 様の中央配送センターとして機能しており、全国の顧客へ向けて商品のピッキング、仕分け、出荷を一元管理しています。センター内設備は、スペース率とコスト効率の最適化を両立するよう設計されており、年間2億袋以上のポテトチップスの安定供給を可能にしています。
課題
Snackbrands 様は、スナックの消費者需要が伸び続ける中、複雑化する生産・配送管理への対応が求められていました。こうした状況の中、国内に分散していた2つの倉庫を1つのセンターに統合するという大きな挑戦に取り組みました。この課題に対し、同社は保管効率の最適化、手作業の削減、在庫管理精度の向上を図るとともに、繁忙期のピーク需要にも柔軟に対応できるソリューションを模索していました。
主要課題
- 保管量の最適化:在庫増加に対応するための、スペース活用の最適化
- 手作業の削減:効率化と精度向上を目的とした手作業の削減。
- 繁忙期対応力の強化:繁忙期対応と納期遵守体制の確立。
ソリューション
システムの主要構成設備
- 自動倉庫:高さ30mのパレット自動倉庫を導入し、高さ方向の空間を最大限に活用。高密度保管を実現することで、より多くの在庫に対応可能となりました。
- 自動パレット搬送・仕分け:高速仕分け搬送台車ソーティングトランスファービークル(STV)を採用し、パレットの迅速かつ正確な搬送を実現。自動倉庫とのシームレスな連携により、効率的な物流オペレーションを可能にしました。
- ROROステーション:トラックへの積み込み・積み下ろしを効率化する自動化システムを採用しました。
- 出荷バッファーレーン:複数のコンベヤレーン上に、配送先単位で荷物をまとめて一時保管することにより、トラック到着時の積込作業を効率化しました。
導入効果
ダイフクの先進的な自動化ソリューションの導入により、Snackbrands 様は物流オペレーションを抜本的に改革。効率性・精度・拡張性が大幅に向上し、業務指標においても顕著な改善が見られました。増大する需要への対応、運用コストの削減、高品質な製品の安定供給など、信頼性の高い物流体制を構築しています。
- 格納効率の向上:高さ30mのパレット自動倉庫導入により、高密度保管が可能となったことで、保管量の大幅向上を実現しました。また、出庫の効率も高まりました。
- 業務効率の改善:STVとROROステーションを導入し人手による作業を削減したことで、トラックの滞在時間を60分から20分へと短縮しました。
- 在庫管理精度の向上:リアルタイムのトラッキングにより在庫差異を最小化し、オーダーの信頼性を高めました。
- 出荷業務の効率化:出荷バッファーコンベヤ上に配送先単位で荷物をまとめることで、迅速かつ正確な出荷積み込みを実現しました。
まとめ
ダイフクとのパートナーシップを通じて、Snackbrands 様は物流オペレーションを抜本的に改革し、効率性・精度・拡張性を大幅に向上させました。先進的な自動化技術の導入により、増大する需要への柔軟な対応、運用コストの削減、そして高品質な製品を確実に納期どおりに届けるという信頼の維持を実現しています。
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