Portwest 様

自動化で人が活きる。人材が育つ物流現場へ

Portwest

Portwest様は160カ国以上で数百万人に選ばれている、成長著しい作業着・ワークウェアブランドの一つです。高視認性ジャケット、個人用防護具(PPE)、安全手袋など、幅広い製品への需要が高まる中、同社は生産性向上と廃棄物削減を目的に、自動化を推進しています。その取り組みの一環として、英国バーンズリーの物流センターに自動倉庫システムを導入しました。このシステムは従来の手作業中心の出荷プロセスを置き換え、高まる需要への対応力を大きく向上させています。

Portwest様は、ダイフクのケース立体自動倉庫を導入したことで、生産性が飛躍的に向上しました。従来、出荷業務はすべて手作業で行われており、処理能力は1時間あたり30箱が限界でした。自動化の導入により、1時間あたり300箱と従来比で10倍の処理が可能になっています。さらに、作業工程の自動化によりピッキングミスが大幅に減少し、サービスレベルが向上。結果として、顧客満足度の改善にも大きく貢献しています。

2024年夏に本格稼働したPortwest様のバーンズリー物流センター(15,000m2)の物流自動化システムは、処理能力を2倍以上に向上させ、将来見込まれる製品需要に対応できる体制を確立しました。

高密度保管 × 最適配置のスマートケース自動倉庫

ケース自動倉庫は、4本の通路と8列の棚、そして4台のツインフォークを搭載したスタッカークレーンで構成されています。高密度に設計されたラックには、76,000ケースを超える製品の保管が可能です。また、クレーンの走行距離は全長130メートルに及び、英国最大級の規模を誇ります。

自動倉庫はWMS(倉庫管理システム)によって制御され、基幹システムとも連携して運用されています。WMSは製品の保管場所を自動で最適化し、出荷頻度の高い製品はラック前方のAゾーンへ、低頻度の製品は奥側のCゾーンへ配置されるよう管理しています。

さらに、本システムの大きな特長となっているのが、ダブルディープ構造と、クレーンが2ケースを同時に搬送できる仕組みです。これらの機能により、高い保管容量を確保しつつ処理能力も向上し、倉庫全体の運用効率が大幅に高まっています。

シンプル操作でスマート管理

System
ケース用自動倉庫がPortwest様の出荷効率を10倍に向上。
Mini Load Stacker Crane

Portwest 様の物流オペレーションは、中央の投入ラインから製品カートンを流しこみ、商品の需要に応じて自動倉庫ラック内の最適な保管ゾーンへ自動で振り分ける仕組みで運用されています。搬送を担うコンベヤは、ダイフクと長年のパートナーである ULMA Handling Systems 社が提供しています。

自動倉庫システムの中核となる4台のスタッカークレーンは、棚から製品ケースを出庫し、3本のコンベヤラインへ供給しています。

ライン1
別エリアにある小口オーダー向け AutoStore への在庫補充を担っています。
ライン2・3
店舗などの大口オーダー向けの荷揃えラインとして機能しており、翌日配送に向けた製品ケースの出庫を担っています。

このシステムの最大の利点はそのシンプルさにあります。商品が入荷したら、作業者はコンベヤに製品カートンを投入するだけ。あとは自動倉庫システムがラベル情報をもとに、入庫から出庫まで正確に管理してくれます。

人材育成と自動化を両立

Portwest

ダイフクのサービスチームは、稼働開始後12週間にわたり現場に常駐し、Portwest様のスタッフに操作トレーニングを行いました。ちょうど冬の繁忙期を控えたタイミングだったこともあり、Portwest様チームと密に連携しながら、安心してシステムを運用できる体制づくりを支援しました。

自動化は「人の技能を奪い、仕事を減らす」と批判されることがありますが、Portwest様ではそのような問題は生じていません。ダイフクのサポートにより倉庫スタッフはスキルを高め、これまで以上に幅広く高付加価値な業務へと活躍の場を広げています。現在、バーンズリー物流センターでは、自動化による効率化を進める一方で雇用を維持し、リスキリングを通じて人材を新たな業務へ適切に配置しています。

止められない現場に挑む ー 稼働中倉庫への自動化導入

本プロジェクト最大の課題のひとつは、稼働中の倉庫に自動化設備を導入しなければならなかった点です。「止められない現場」で作業を進める必要があったため、現場では複雑な課題への対応が何度も求められました。

その中でも特に大きな課題となったのが、既存設備との共存でした。まず、既存のメザニンを撤去する必要がありました。また、施工から10年以上が経過した既存の床は、ラックを設置するには平滑性が不十分で、補修が欠かせませんでした。さらに、ラックや自動化設備などの搬入・設置作業は、日々の出荷を止めずに進める必要があり、慎重な調整と計画が求められました。

これらの課題に対して、ダイフクは施工パートナーであるSDE社と緊密に連携しながら対応を進めました。その結果、事故を一度も起こすことなく、2024年夏にすべての設置作業を無事完了することができました。

お客様の声

当社は自動化を、人員削減のためではなく、生産性向上のための取り組みとして進めてきました。このプロジェクトによって解雇された社員は一人もいません。むしろ、業務の効率化や処理能力の拡大を実現しながら、同時に従業員をよりやりがいのある業務へ再配置することができています。

賢く働き、効率化UP

Portwest様の事例は、適切な自動化設備を導入することで、作業の効率を大きく向上できることを示しています。自動倉庫の採用は、誤出荷の大幅な削減や処理能力の倍増に加え、人に新たな役割を生み出しました。まさに「技術で人を強くする」を実現した取り組みといえます。

倉庫改革の次の一手を、ダイフクと一緒に

ダイフクのケース用自動倉庫についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひケース立体自動倉庫ページをご覧ください。また、ヨーロッパにおけるダイフクの取り組みについてご関心のある方は Daifuku Europe のページも併せてご覧下さい。

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