社会貢献活動

重点領域

社会課題解決
ダイフクの事業活動や技術力を活かした社会課題の解決
自然環境
持続可能な社会に向けた環境保全活動
地域社会との共生
地域社会との関係構築のための地域貢献活動
次世代人材の育成
ダイフクの継続的な価値創造に必要な次世代人材の育成・確保

設定背景と事業上の効果

社会課題解決
〈設定背景〉
当社グループは、事業活動そのものが人手不足に対する省力化や自動化といった社会課題解決に繋がると考えています。その上で、当社グループのリソースを活かし、モノを動かす現場における労働環境改善のための開発を重点的に行います。長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」にて掲げている「食や環境など新たな領域における社会課題解決」については、この重点領域の活動として注力していきます。
〈事業上の効果〉
  • 開発を通じた技術力の向上
  • ビジネスチャンスの獲得
  • ブランド力の向上
自然環境
〈設定背景〉
当社グループは1970年に滋賀県日野町に工場用地を取得して以来、一貫して環境保全活動に取り組んできました。環境保全活動によって自然環境を守ることは、持続可能な社会の実現つまり事業活動におけるリスクを減らすことに繋がり、それらは巡り巡ってお客さまならびに当社グループの安定した事業活動継続の基盤になりうると認識しています。
〈事業上の効果〉
  • 安定した事業活動の継続
  • 資源・材料の安定調達
地域社会との共生
〈設定背景〉
当社グループ最大の生産拠点のある滋賀県日野町を中心とし、当社グループの生産・営業・サービス拠点がある国内外各地においても様々な地域貢献活動を展開します。この活動を通して、地域社会の存続・発展に貢献するとともに、良好な関係を構築します。
〈事業上の効果〉
  • 地域社会の存続・発展に貢献
  • 地域におけるプレゼンスの向上
  • 地域社会との良好な関係構築
次世代人材の育成
〈設定背景〉
様々な事業を進めている当社グループでは、多様な人材そして技術者が必要になります。そのため、事業および技術を将来に繋いでいく次世代人材の育成を行います。
〈事業上の効果〉
  • 次世代の技術開発・事業運営を担う人材の育成・確保
  • 学生との接点を活かした将来的なビジネスチャンスの獲得
  • 長期的な企業価値の向上
  • 認知度の向上

目標設定

当社グループは、2027年中期経営計画におけるマテリアリティおよびKPIにて、「ステークホルダーコミュニケーションの充足」および「ステークホルダーとのコミュニケーションの活性化」を設定しており、グローバルを範囲として「社会貢献活動への積極的な参画」を目標に掲げています。

推進体制

当社グループは、中期経営計画の中に社会貢献活動に関するマテリアリティおよびKPIを設定しており、活動の進捗については、代表取締役副社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会にて管理しています。

活動の進め方

当社グループは「社会貢献活動方針」に基づき、効果的・効率的な活動を推進するためのPDCAサイクルを回しています。

PDCAサイクル

画面を拡大してご覧下さい。

Plan:中期経営計画→Do:ダイフクグループにおける→Check:実績の確認·集計(関連部署)→Action

主な社会貢献活動

社会課題解決

特殊環境対応 自動倉庫の開発・販売

特殊環境対応 自動倉庫の写真

荷物を自動搬送し、人手を介さず高層ラックに保管する自動倉庫を開発・販売しています。この製品は、多岐にわたる形状の荷物を取り扱えるだけでなく、冷凍、高温、防爆、耐油など特殊環境への設置にも対応しています。物流・生産現場における人手不足の解消にとどまらず、特に-20℃以下になる冷凍倉庫や危険物倉庫への製品導入は過酷で危険な環境における人力での作業を減らし、生産性の向上や労働環境の改善にも繋がっています。

ごみ収集車用の内部洗浄装置の開発

ごみ収集車用の内部洗浄装置の様子

ごみ収集車用の内部洗浄装置「シャワーホッパー」を日本で初めて開発しました。ごみ収集車は使用後に通常1日1回程度、内部洗浄作業を行います。従来その作業は手洗いで、人手不足や働き方改革などを背景に自動化ニーズが高まっていました。また作業の衛生面に加えて、安全面での課題もありました。そこでダイフクは、これまで洗車機開発で培った洗浄技術や自動化技術を生かし、投入口やゴミ収集車後部の積み込み装置裏などの洗浄を自動化することで、労力軽減や洗浄力向上、水使用量の削減などに貢献します。

プラスチックごみを含むマクロ漂流ごみの調査・回収

プラスチックごみを含むマクロ漂流ごみの調査・回収の様子

プラスチックごみを含むマクロ漂流ごみの調査・回収を実施しています。ダイフクのマザー工場がある滋賀県内の環境保全においては、プラスチックごみ問題が重要課題となっています。地域が抱える課題に対して解決にむけた投資を行い、多大な労力を要する人手による河川漂流ごみの回収作業の負荷低減や、環境省ガイドライン準拠の調査・回収を加速させることで、有効性ある解決策の具現化と、持続可能な事業への転換を目指します。

自然環境

琵琶湖のヨシ刈り活動に参加

琵琶湖のヨシ刈り活動の様子

地元の住民・企業・環境保全団体などが一体となって取り組んでいる琵琶湖のヨシ刈り活動に、滋賀事業所の従業員が参加しています。琵琶湖の生態系保全、水質浄化などの多様な機能を持つヨシ原を守るため、毎冬、長く生い茂ったヨシを刈り取って整備する必要があります。刈り取ったヨシは選別後、紙製品の原料として有効利用されます。

滋賀事業所における生態系保全活動

「結いの森」保全池の写真

グループのマザー工場である滋賀事業所は、120万m2という広大な敷地に1,000種以上の在来種が生息し、そのうち絶滅危惧種や希少種が70種類以上確認されています。この豊かな自然環境を守るため、人と自然、水と緑、人と人がつながる生物多様性保全活動「結いプロジェクト」に取り組んでいます。その一環として、「結いの森」(保全池・学習広場等)を整備し、事業所内で確認された絶滅危惧種・希少種の保護や社内外の環境学習・交流の場として活用しています。本プロジェクトを通じた活動は、事業所内の環境保全にとどまらず、自然環境のネットワークが形成されることにより周辺地域の生態系保全にも貢献しています。

地域社会との共生

地域盛り上げ隊プロジェクト

地域盛り上げ隊プロジェクトの様子

滋賀事業所では2019年度より、「地域盛り上げ隊プロジェクト」を発足し、従業員と近隣地域との交流を図っています。2024年度は各食堂へ従業員の作った募金箱を設置し、日野町善意銀行へ寄付をしたほか、昼休みを活用した事業所内でのウォーキングイベントに併せて地元商店による販売会や試飲会などを実施しました。

地域の美化活動

地域の美化活動の様子

滋賀事業所のほど近くに、国の天然記念物に指定されている「しゃくなげ群落(しゃくなげ渓)」があります。当社では2005年から、シーズン前の4月に日野観光協会主催の一斉清掃活動に参加しています。また、滋賀県が推進する「淡海エコフォスター制度」に2001年から参加し、事業所周辺の国道を清掃しています。2024年度は12回実施し、延べ111名が参加しました。
東京本社でも、毎年地域貢献活動の一環として、本社ビルからほど近い旧芝離宮恩賜庭園にて、近隣の他企業さまと一緒に落ち葉掃きボランティアに参加しています。

近隣区災害時一時避難場所提供協定

一時避難の様子

滋賀県日野町と地元住民の災害時避難受け入れに関する協定を締結しています。同協定は、非常時における緊急避難場所として当社滋賀事業所を提供して欲しいという地元住民からのご要望によるもので、受け入れシミュレーションや滋賀事業所周辺の他企業との協定内容について確認を行ったのち、社会貢献の観点から締結に至りました。

現地調達・現地雇用

事業地域周辺からの調達を地元経済に貢献する活動の一環と考えています。主要拠点である滋賀事業所をはじめ、他の地域でも調達活動を通じて、地元の発展に尽力しています。また、雇用についても事業地域周辺からの採用を積極的に進め、安定した雇用機会を提供しています。今後も現地調達・現地雇用により、地域の活性化や地元経済の発展に貢献していきます。

次世代人材の育成

近隣小学校への出前講座

近隣小学校への出前講座の様子

当講座は、2023年に滋賀県が、企業等と連携して子どもたちへ多様な体験機会を創出するために開始した事業の一環で、当社はモデル事業として、地域の子どもたちへ滋賀事業所に生息するトンボをはじめとした生物多様性保全活動について紹介しました。

日に新た館の社会科見学

日に新た館の社会科見学の様子

滋賀事業所内の展示場「日に新た館」にて、2014年度から社会科見学の受け入れを行っています。現在は小学5年生以上を対象に、学習指導要領に沿った内容で見学プログラムを設計し、「マテリアルハンドリングの世界」を通じて、工場生産や情報社会について理解を深めていただいています。展示システムを見学するだけではなく、小学生向けの動画の視聴や、展示システムとの荷揃えの速さ比べなど体験を通じて楽しく学べるよう工夫しています。2024年度は、計6校、約450名にご参加いただきました。

マナー研修の開催

マナー研修の様子

2015年度から「日に新た館」スタッフによるマナー研修を開催しています。滋賀県内の公立中学校で実施している職場体験学習(中学生チャレンジウィーク)の事前準備として、「あいさつの仕方」や「電話応対」などのビジネスマナーを、実演を交えて講習しています。2024年度は、計8校(34クラス)、1,119名の中学生に受講していただきました。なお、当研修は、地域の大学生や教職員、事務職員向けにも実施しています。

大学生を対象としたマテリアルハンドリング講座

マテリアルハンドリング講座の様子

大学生を対象に、当社の事業である「マテリアルハンドリング(マテハン)」を知っていただく機会として講義を行っています。講義では、マテハンとは何か、マテハンの歴史などについて説明しています。また、納入事例の紹介を通してより理解を深めていただくことで興味を持ってもらい、将来のマテハン業界を担う人材の輩出に繋がるよう、継続して実施しています。2024年度は6大学にて計7回講義を行いました。

TABLE FOR TWOへの参画

「日に新た館」館内のレストランの写真

2017年から特定非営利活動法人「TABLE FOR TWO International」が運営する食を通じた社会貢献運動プログラムに参画しています。「日に新た館」館内のレストランで提供している昼食1食につき、開発途上国の子どもたちの給食1食分に相当する20円を寄付しており、2024年度は、67,280円を寄付することができました。

従業員の社会貢献活動

ダイフクグループは「社会貢献活動方針」に基づき、従業員による社会貢献活動への参加を積極的に支援しています。社会貢献活動を通じて、社員一人ひとりがさまざまな社会課題に対して当事者意識を持ち、自ら取り組む風土を醸成しています。

進捗状況

従業員参加型の具体的な活動 琵琶湖のヨシ刈り活動(自然環境)
地域の美化活動(地域社会との共生)

関連制度

ボランティア休暇制度
ダイフクグループでは、従業員のボランティア活動への参加を推奨することを目的にボランティア休暇制度を設けています。
「DAIFUKUサステナビリティアクション」制度
従業員の環境活動やボランティア活動に対してポイントを付与する制度を2012年度にスタートしました。本制度では、従業員が獲得したポイントを環境配慮製品などに交換ができるほか、発行したポイントに応じた金額を会社から外部団体へ寄付します。2024年度は外部環境団体へ331万円の寄付を決定しました。

2024年度の活動実績データ

社会貢献活動費支出額

項目 範囲 単位 2024年度
社会貢献活動費支出額
(寄付含む)
単体 21,689,443
うち、非営利団体への寄附額 単体 5,536,420

重点領域別投資額

重点領域 投資先詳細 範囲 単位 2024年度
自然環境 DAIFUKUサステナビリティアクションによる寄付 単体 1,790,000
生物多様性保全活動費 単体 4,100,162
地域社会との共生 DAIFUKUサステナビリティアクションによる寄付 単体 1,500,000
地域盛り上げ隊プロジェクト等、地域社会活性化につながる寄付・活動費 単体 2,963,582
事業所近隣での清掃・緑化活動費 単体 2,247,000
次世代人材の育成 日に新た館への大学・専門学校・小中学校の受け入れ 単体 534,240
TABLE FOR TWOへの参画 単体 67,280
合計 13,202,264

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