ザ・HISTORY-写真で見るダイフク史産業用ロボットにも対応したモノレール式搬送システム「ラムラン」を開発

  • History
自動車工場で活躍するモノレールシステム「ラムラン」

産業用ロボットの需要がさまざまな業界で高まっていた1980年代初頭。自動車業界でも生産台数の増加に伴い、ロボットを取り入れた生産ラインのさらなる自動化が急務になっていました。一方で、それまで主流だったチェンコンベヤによる搬送ではロボットの機敏な動きに対応しきれず、十分な生産効果が得られなかったことから、新しい搬送システムを求める声が出てきました。

そこで当社は1983年、モノレール式搬送システム「ラムラン」を開発しました。ラムランは、コンピュータ制御によって連続・間欠搬送を可能にし、高度な生産ラインを構築できることが最大の特長です。最大搬送速度は毎分120mで、変速範囲は1対20と大きく、ロボットと人手による作業のどちらにも対応できる速度幅を実現しました。オーバーヘッド型とフロア型の2タイプを展開しています。

  • 機械の稼働と停止を繰り返す搬送

ラムラン(RAMRUN)の「RAM」は、コンピュータの記憶装置に使用する「Random Access Memory」と、柔軟な搬送システムであることを表した「Random Access Monorail」のイニシャルから取ったものです。「FA(Factory Automation)空間を自在に走る動脈」のキャッチフレーズで販売を始め、同年にトヨタ自動車の元町工場に1号機、関東自動車工業の東富士工場に2号機を納入。その後も自動車のみならず、さまざまな業界・企業から引き合いをいただき、当社の大ヒット商品となりました。

1987年には、リニアモータ駆動によって軽量小物の高速搬送(毎分400m)を実現した機種「ラムランリム」をエンジン部品の搬送システムとして開発し納入。さらに、1993年に開発した世界初の非接触給電システムHIDを採用した「ラムランHID」は、安全性・メンテナンス性に優れ、国内外の自動車工場で導入されています。

関連リンク

  • 当記事は『日に新たなり ダイフク50周年史』『ダイフクグループ70周年記念誌』などの内容をもとに再構成したものです。(敬称略)

このサイトは株主、投資家向けです。

「株主・投資家の皆さまへ」のサイトで提供している情報は、株主、投資家(個人投資家を含みます)の皆様に当社の活動内容に関する情報を提供することを目的として作成されています。一般の方への情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

あなたは株主、投資家、関係者ですか?