ザ・HISTORY-写真で見るダイフク史世界最高水準のFA工場で、生産の核となる物流システムを構築

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ファナックのモーター工場

1980年代初めから、生産現場の自動化・省力化を追求する「FA(Factory Automation)」という言葉が使われ始めました。産業用ロボットや工作機械などの製造設備に加えて、自動倉庫、無人搬送車などのマテハンシステムを組み合わせて、それらをコンピューターで制御し、最終的に工場全体の無人化を目指す取り組みも広がりました。

そうした中、1982年に富士山の麓に完成した当時世界最高水準のFA工場と言われたファナック株式会社の新工場建設に当社が参画しました。同工場は、工作機械に使用するモーターの量産工場で、延べ床面積は1万3,800m2の2階建てで、1階が機械加工工場、2階が組立工場になっています。
自動倉庫が1階と2階をつなぎ、素材や部品の保管のほか、機械加工工場へのワーク(作業対象物)供給、加工済みワークの格納、組立工場への部品供給、完成品の保管を行い、工場内の調整弁の役割を果たします。自動倉庫とセル(産業用ロボットや工作機械で構成された1つのユニット)の間の搬送を無人搬送車がパレット単位で行うなど、素材から製品になり、出荷されるまでの一連の工程を自動化し、機械加工は90%以上、組立は65%以上という高い自動化率を達成。従業員わずか60人で、モーターを月産1万台生産するという高い生産性を実現しました。

昨今、人手不足の深刻さが増しており、マテハンシステムの活用領域はますます拡大しています。当社はさまざまな生産現場の自動化に携わってきた経験を生かし、これからも最先端の工場自動化に挑戦し続けてまいります。

  • 当記事は『日に新たなり ダイフク50周年史』『ダイフクグループ70周年記念誌』などの内容をもとに再構成したものです。(敬称略)

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