ザ・HISTORY-写真で見るダイフク史日本初の自動倉庫を開発

  • History
ラックそのものを柱とすることで敷地面積を縮小し、工期の大幅な短縮も可能にした自動倉庫

1966年、当社は日本で初めて立体自動倉庫「ラックビル・ラックマスターシステム」を開発、納入しました。ラックビルはラックに屋根・壁を取り付けた建屋一体型の構造で、ラックマスターがラックの格納物の入出庫を行います。当時の倉庫といえば平屋倉庫で作業は人手が一般的。そうした中で登場した高層で荷物を保管する自動倉庫は、従来の倉庫の概念を変革する画期的な技術革新となりました。

1970年代初頭までは、メーカーの製品倉庫や原材料倉庫として採用されることが多数。投資金額が大きかったことから納入先は大企業が中心でした。運転方式は運転室に設けられたコントローラーで操作する当初の方式から、コンピュータ制御による完全自動化に発展。荷の出し入れと同期したロケーション管理によって在庫管理の精度が向上し、導入分野は管理アイテム数が数万にのぼる自動車のパーツセンターや、高い正確性が求められる製薬会社などにも広がりました。

1970年代半ばになると、ビル式に比べて導入しやすい自動倉庫の要求が高まりました。このニーズに応えるため、当社は規格化されたユニット式パレット自動倉庫や、ケース自動倉庫を開発し販売を始めました。

その後、自動倉庫の有用性は産業界に認知され、日本経済が発展する中、中小企業にも採用されるなど、自動倉庫の市場はさらに拡大しました。この間、冷凍技術の進歩による需要の高まりを受けて冷凍環境向けや、高いクリーン度が要求される半導体製造向けなど、特殊な環境に対応した自動倉庫も開発。さらに近年では、より高い入出庫能力や仕分け・荷揃え機能を備えたシャトル式の自動倉庫を品揃えし、流通業やeコマースなどの物流センターに納入するなど、物流システムの中核設備となる自動倉庫の開発に磨きをかけ、お客さまそれぞれに最適なシステムを構築できるように取り組んでいます。

出典:当社資料映像「無人への挑戦」より抜粋

  • 当記事は『日に新たなり ダイフク50周年史』などの内容をもとに再構成したものです。

関連リンク

このサイトは株主、投資家向けです。

「株主・投資家の皆さまへ」のサイトで提供している情報は、株主、投資家(個人投資家を含みます)の皆様に当社の活動内容に関する情報を提供することを目的として作成されています。一般の方への情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

あなたは株主、投資家、関係者ですか?