ザ・HISTORY-写真で見るダイフク史日本初の無人搬送車「プロントウ」の活躍

今では工場をはじめ、eコマースの物流拠点でも一般的に活用されているAGV。国産でその先駆けとなったのは、当社が米国企業との技術提携をもとに1965年に製造・販売を始めた「プロントウ」です。人手中心だった運搬作業を自動化できるとして脚光を浴び、「無人への挑戦」をスローガンとしていた当社を象徴する製品の一つとなりました。

プロントウは、床面に埋め込んだ電磁誘導線に沿って台車などをけん引しながら自動で走行する他、作業者が搭乗し手動で運転することも可能。バッテリー駆動のため排気ガスを出さないことも特長です。高度経済成長期に入っていた国内の自動車工業、機械製造業、繊維・紡績業、運輸・倉庫業などの幅広い業界に納入し、海外にも輸出しました。また、1970年の大阪万博では会場内の衛生対策でゴミ回収を担い、当社は日本万国博覧会協会から感謝状の贈呈を受けました。
スローガンの「無人への挑戦」には、「人々を重労働や単純反復作業から解放し、各産業の省力化に寄与したい」との当時の経営者の思いが込められており、宣言から50年以上が経過した現在においても変わらない当社の使命です。
出典:当社資料映像「無人への挑戦」より抜粋
- ※当記事は『日に新たなり ダイフク50周年史』などの内容をもとに再構成したものです。