ザ・HISTORY-写真で見るダイフク史国内初の乗用車専用工場にコンベヤシステムを納入

1959年、ダイフクはトヨタ自動車工業株式会社(以下、トヨタ)の元町工場(愛知県豊田市)にWebb社(現・Daifuku Airport America Corporation)のコンベヤシステムを納入しました。元町工場は日本初の乗用車専用工場としてトヨタが新設した工場で、トヨエース月産3,000台、クラウン5,000台、2交代で月産1万台という目標が掲げられました。完成すれば日本の近代的自動車工場の誕生となり、社会的にも大きな話題になりました。1957年に着工し、完成披露は1959年8月8日午前8時とされ、ダイフクの社員は全力で取り組みました。
完成披露日前日の8月7日に試運転をしたところ、一部のコンベヤが動かないトラブルが発生しましたが、ダイフクは徹夜で対応にあたり、無事、翌日の完成披露を迎えることができました。新工場には多くの企業が関わっていましたが、披露式に間に合ったのはダイフクが施工した部分だけでした。
こうして我が国初の乗用車専用工場へのコンベヤシステム納入を遅滞なくやり遂げたダイフク。この成功は、ダイフクにとって大きな自信となり、また業界での信用も一段と高まりました。
- ※当記事は『日に新たなり ダイフク50周年史』の内容をもとに再構成したものです。(敬称略)