ザ・HISTORY-写真で見るダイフク史日本初の冷凍自動倉庫が稼働

経済成長に伴い冷凍食品の生産量が増え始めた一方で、マイナス20℃以下にもなる冷凍倉庫での過酷な作業は、人手不足による人件費の上昇と相まって冷蔵業界の深刻な課題となっていました。その解決のため当社は冷凍自動倉庫の開発に乗り出しました。
冷凍自動倉庫は、人手不足への対応だけでなく、正確な在庫管理と先入れ先出しが可能になるほか、フォークリフトよりも迅速に作業できるといった効果も期待できます。
開発の過程では、低温環境に対応した鋼材や各種制御部品の選定などの課題がありましたが、実験を重ね、第1号案件として宝船冷蔵株式会社から、ラック式冷凍自動倉庫の受注を獲得。1973年に納入されたこの冷凍自動倉庫は、冷凍倉庫の中でも低温が要求される冷凍魚を格納保管し、庫内温度はマイナス40℃になります。

1970年代後半にはイランの食品加工会社への輸出に成功し、当時納入したラックマスター20台が現在も稼働しています。
- ※当記事は『日に新たなり ダイフク50周年史』などの内容をもとに再構成したものです。(敬称略)