米国ミシガン州に空港向けシステムの新工場がオープン

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新工場の外観

ダイフクのグループ会社であるDaifuku Airport America Corporation(以下、同社)は2022年10月、米国ミシガン州ボインシティで、空港向けシステムやAGVの製造を担う新工場をグランドオープンしました。

新工場「Northern Michigan Manufacturing Plant」は2021年5月に着工し、工事期間は17カ月。2,600万米ドルを投じて、ハーバースプリングス、ペルストン、ボインシティにあった工場機能を集約しました。同社製の無人搬送車式手荷物検査システム(MIT)や手荷物搬送システムなどの北米の空港向けシステム、および同社のAGVは全て新工場で製造します。敷地面積は8万9,000m2で、建築面積は2万900m2。製造スペースは将来的に拡張できるように設計されており、AGVのテストコースのほか、会議室なども完備しています。

工場内に設置されたAGVのテストコース

工場内を視察する関係者

旧工場は順次閉鎖し、2023年4月に新工場への一本化が完了します。これによって、生産能力は約30%向上する見込みです。1つの工場に集約することで、工場間で材料をトラックで運搬する必要がなくなるほか、粉体塗装とレーザーカッティングの能力が向上したことで内製化率が高まります。製品の生産に必要な部品数を予測する精度が高まり、事前に確保しておくことで、部品の供給が滞っても製品の納期遅れを回避することが期待できます。

新工場ではサステナビリティの点にも配慮しました。新たにエネルギー管理システムを導入し、建物内外の照明のエネルギー消費量を削減しています。また、省エネ型(LED)照明や人感センサーを工場内に設置したほか、電気自動車の充電ステーションを4カ所設置しました。

2022年10月に開いたオープニングセレモニーでは、Daifuku North America, Inc.の本田修一社長兼CEOや同社のTodd Alderman Presidentのほか、約200名の関係者が集まり、完成を祝いました。地元の上院議員や経済団体の代表なども出席。テープカットを行い、その様子はマスコミに報道されました。

式典で挨拶する同社のTodd Alderman President

ミシガン州のWayne Schmidt上院議員は、「このボインシティに新しい製造拠点ができることは、とてもエキサイティングなことだと思います。 ミシガン州北部への貢献には、感謝の言葉しかありません」と話しました。また、地元の経済団体「Northern Lakes Economic Alliance」のDavid Emmel会長は、「ミシガン州北部は、ビジネスをするのに最適な場所です。この地域は、製造業にとって非常にコストの低い環境です。この地域には、金属加工や製造、鉄・非鉄金属関連の産業やビジネスが集中しており、それがこの地域の強みとなっています。今回の新工場建設という投資は、その効果によって地域経済を支援することになります」と、地元経済への貢献への期待を語りました。

同社のTodd Alderman Presidentは、「ミシガン北部のハーバースプリングス、ペルストン、ボインシティにおける事業の拡大は1964年に始まりました。58年の時を経て、さらなる成長に向けた生産能力の増強のために新工場を建設しました。製造機能を集約したこの機会に、合理化や効率化を進めていきたいと考えています」と、新工場の意義を強調しました。

Northern Michigan Manufacturing Plantの概要

住所 300 M75 South Boyne City, Michigan 49712 U.S.
敷地面積 22エーカー(8万9,000m2
建築面積 22万5,000平方フィート(2万900m2)。うち製造スペースは21万平方フィート(1万9,500m2)。製造スペースは将来的に6万5,000平方フィート(6,000m2)の拡張が可能
新設設備 レーザー切断機、粉体塗装ラインなど
投資額 2,600万米ドル

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