ザ・HISTORY-写真で見るダイフク史世界最大級のマテハン・ロジスティクスの総合展示場「日に新た館」がオープン

当社は1994年、マテリアルハンドリング(マテハン)システムが実際に稼働する様子を見学できる総合展示場「日に新た館」を滋賀事業所内にオープンさせました。人手不足が深刻化することを当時から予見し、自動化・省人化に貢献するマテハンについて、お客さまだけでなく幅広い人たちに知ってもらい、理解を深め、普及させたいという想いが背景にありました。
当社ではそれまで滋賀事業所や小牧事業所にお客さまをお招きし、工場そのものをプレゼンテーションの場として企業姿勢やモノづくりの考え方をアピールしていましたが、紹介できる製品や見せられる活用シーンが限定されるなどの課題がありました。日に新た館の開設により、お客さまが多種多様なマテハンシステムの稼働を実際に見て、どのような製品が良いのかなどを比較検討できるようになり、「(当時)晴海や幕張で開催される物流展が引っ越してきたようだ」との驚きの声や、「システム導入を検討する際に、多くの製品を見ることができ大変役に立つ」といった話が聞かれました。
日に新た館は、3階建てで延べ床面積が約2万m2という世界でも類を見ない規模の常設展示場で、自動車生産ライン向けシステムのほか、各種自動倉庫や無人搬送車、ピッキング・仕分けシステム、物流機器など幅広い製品を揃えました。なお館名は、当社の社是「日新」から社内公募で決定したものです。
その後も1999年にはロジスティクス関連企業の製品を常設展示するコーナーを開設するなど進化を続け、2022年には世界最先端のマテリアルハンドリング・ロジスティクス体験型総合展示場としてリニューアルオープンしました。自社で開発・製造した最新のマテリアルハンドリングシステム・機器を50機種以上を展示しており、2024年には開館30年を迎えます。国内外のお客さまをはじめ、官公庁の方々や地元の小学生らの見学も受け入れるなど、広く活用され、これまで世界約90の国と地域から延べ53万人超(社内イベント利用を含む)の方にご来館いただいています。また屋上には太陽光発電システムを設置するほか、2014年からカーボン・オフセットを実施しCO2排出量ゼロの展示場を実現しています。
自動車生産ライン向けシステム
多様な荷姿に対応するソーター
これからも日に新た館を通して、当社が有する先進技術・システムを体験いただき、お客さまの課題解決に向けたソリューション提案を行ってまいります。
- ※当記事は『ダイフクグループ70周年記念誌』などの内容をもとに再構成したものです。