ダイフク、JDSCと物流の完全無人化に向けたフィジカルAI技術を検証

自然言語の指示からAIエージェントがロボットを自律制御、未知の商品・仕分け先でも97%の成功率

株式会社ダイフク(本社:大阪市西淀川区、代表取締役社長:寺井 友章、以下「ダイフク」)は、株式会社JDSC(本社:東京都⽂京区、代表取締役:加藤 エルテス 聡志 / 佐藤飛鳥、以下「JDSC」)と共同で、AIエージェントが人からの指示や周囲の状況を理解し、ロボットの動作を自律的に計画・実行するフィジカルAI技術を検証しました。本取り組みは、物流現場における完全無人化を見据えたものです。シミュレーション環境における評価では、学習していない商品と仕分け先の組み合わせに対し、成功率97%を達成しました。今後、実環境での実証を進めることで、システムの立ち上げ期間の短縮や品目変更への対応力向上が期待されます。

なお、本取り組みは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下「AWSジャパン」)が実施する「フィジカルAI開発支援プログラム by AWSジャパン」の採択プロジェクトとして進めたもので、2026年8月31日にAWSジャパンが開催した同プログラムの成果発表会にて発表しています。

背景

物流現場では自動化が進む一方、入荷から出荷までの各工程には、依然として人による判断や手作業が残っています。また、従来のシステムは、事前に登録・ティーチングした対象や動作に依存するため、品目や作業内容の変化への対応が課題となっています。物流のさらなる自動化に向けて、周囲の状況を理解し、未知の対象や作業にも対応できる自律的なシステムや装置が求められています。

ダイフクとJDSCは、戦略的パートナーシップのもと、ダイフクが持つマテリアルハンドリングに関する豊富な知見・製品・ソリューションと、JDSCが持つAI・データサイエンス、データエンジニアリングなどの知見を組み合わせ、AIエージェント、デジタルツイン、先進ロボティクスなどを活用した革新的なマテリアルハンドリングシステムの開発に取り組んでいます。その一環として、現場の状況に応じて装置が自律的に判断・行動できる仕組みの実現を目指し、今回の検証を実施しました。

取り組み概要

物流工程のうち人手の介在が残るピッキング・仕分けを対象に、作業者が自然言語で指示すると、AIエージェントが指示内容と周囲の状況を踏まえ、作業をロボットが実行可能な単位に分解し、自律的に制御するアーキテクチャを構築しました。事前に登録されていない作業への対応を目指している点が特徴です。

評価にあたっては、 AWSのフィジカルAI専門チームによる技術支援のもと、 Amazon SageMakerをはじめとするAWSのサービス群を活用し、AIモデルの学習からシミュレーション環境での検証までのサイクルを高速に繰り返せる開発基盤を構築しました。これにより、本アーキテクチャの構築から評価までを約4カ月という短期間で実現しています。

検証結果

本取り組みではユーザー指示に対して柔軟に対応できるかを確認にするため、物流における仕分けタスクをシミュレーション環境で検証しました。学習していない商品と仕分け先の組み合わせで100回試行した結果、97回で適切な仕分けに成功しました。現場の変化に柔軟に対応できるフィジカルAIシステムの実現に向けた成果であり、今後、実環境での実証を進めることで、システムの立ち上げ期間の短縮や品目変更への対応力向上が期待されます。

今後の展望

ダイフクは今後、JDSCとの共同開発をさらに進め、シミュレーション環境で得られた成果を実際の物流・生産現場での実証につなげていきます。フィジカルAIによって、装置が自ら作業を組み立てて実行できる仕組みを実装し、物流オペレーション全体の高度化を目指すとともに、物流・製造をはじめとする基幹産業の変革に取り組んでまいります。

本件に関するお問い合わせ先
株式会社ダイフク 広報部
TEL:03-6721-3505

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