米国で工場を拡張、生産体制を強化し、高まる自動化需要に対応

ホバート工場外観

ダイフクは、米国子会社のDaifuku Intralogistics America Corporationがインディアナ州ホバート市で運営する一般製造業・流通業向けシステムの生産工場(ホバート工場)を拡張し、2025年10月に新棟のオープニングセレモニーを開催しました。各種マテリアルハンドリングシステムの生産体制を強化し、米国のお客さまに最適なソリューションを提供します。今回は、工場を拡張した背景やセレモニーの様子をご紹介します。

生産能力倍増で効率化と納期短縮、コストダウンを実現

拡張したホバート工場。手前が新棟
拡張したホバート工場。手前が新棟

拡張した新棟は、3,500万米ドル(約50億円)を投じ、2024年4月に着工。約1年5カ月間の工期を経て、既存棟の隣接地に完成しました。17万8,000m2の敷地面積に対し、建物面積は約2万5,000m2で、既存棟と合わせて約5万5,000m2となりました。

2019年にインディアナ州北西部の緑豊かな土地に建てられた同工場は、北米地域向けに、コンベヤやソーターなどのマテリアルハンドリングシステムを提供してきました。新棟の稼働によって、これらの製品の生産能力が従来の約2倍に拡充。生産スペースの追加や自社の自動化技術の導入を進め、生産効率化と納期短縮、コストダウンを実現します。

継続する人件費上昇やEC需要にも対応

米国では、新型コロナウイルス流行後の人件費の上昇を背景に、製造・物流現場での自動化需要が急速に高まっています。加えて、eコマース(EC)の拡大により、物流センターでは迅速な出荷や返品対応など、業務の効率化が求められています。

こうした需要により素早く応えるため、同工場を拡張したことに加え、今後、従業員を350名増員して800名体制とし、日本から輸出している自動倉庫設備などの内製化を進めます。現地のお客さまの多様なニーズに応えるべく、サービスおよび製品の開発に一層注力していきます。

地域とともに歩む新工場の門出

オープニングセレモニーは現地時間10月2日に行われ、ダイフク代表取締役社長の下代博や、イントラロジスティクス事業部門長の鳥谷則仁、Daifuku Intralogistics America Corporation PresidentのChristoph Schenkのほか、下院議員やホバート市長、顧客、取引先関係者ら約350名が出席。テープカットをして竣工を祝い、新棟内部の見学会も行いました。

  • テープカットをし、竣工を祝った

    テープカットをし、竣工を祝った

  • 新棟内部を視察する関係者

    新棟内部を視察する関係者

Daifuku Intralogistics America  Christoph Schenk
Daifuku Intralogistics America Christoph Schenk

Christophは「今回の拡張により、当工場は北米で業界最大規模の工場となります。今後も革新性と信頼性、そして長期的な価値をお客さまに提供し続けるとともに、従業員への投資やパートナー支援、地域社会への貢献にも力を注いでまいります」と話しました。ホバート市のJosh Huddlestun市長は「ダイフクは約束したことを実現してくれる、信頼できる素晴らしいパートナーです。地域に『クリーンな製造業』という新たな価値をもたらしてくれました。今回の拡張により、従業員にとって魅力的で、暮らしたいと思える地域づくりがさらに進むことでしょう」と、ダイフクグループの地域貢献に感謝を述べられました。

ダイフク 下代博
ダイフク 下代博

下代は「今後は生産効率の向上や納期の短縮、メンテナンス性に優れた製品づくり、アフターサービスの強化を通じて、競合他社との差異化を図ってまいります。迅速な対応力にもさらに磨きをかけ、お客さまにより一層の価値を提供していきたいと考えております。完全無人化を目指し、AIやロボティクスを含めた製品開発にも積極的に取り組んでまいります」と語りました。

工場の拡張を機に、ダイフクは米国市場における製造・開発体制をさらに強化し、物流課題の解決に貢献するとともに、持続可能なものづくりと革新を追求し続けてまいります。

このサイトは株主、投資家向けです。

「株主・投資家の皆さまへ」のサイトで提供している情報は、株主、投資家(個人投資家を含みます)の皆様に当社の活動内容に関する情報を提供することを目的として作成されています。一般の方への情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

あなたは株主、投資家、関係者ですか?