Online Daifuku Report 2018

空港向けシステム

ATec: Airport Technologies

ビジネス別売上構成(2017年度)

空港内に張り巡らす手荷物搬送ラインを中心に、セルフ手荷物チェックインシステムやセキュリティシステム、空港内設備監視や制御など、空港内の効率性、安全性、正確性に貢献する自動化システムを幅広く提供しています。

取締役 専務執行役員 ATec事業部門長 本田 修一

事業内容と提供価値 ── 世界の空港に先進のバゲージハンドリングを提供

国際航空運送協会は、「世界の航空旅客数は2017年に40億人を突破し、2036年には、年間延べ78億人に上る」と予測しています。手荷物量の増加や乗り継ぎ路線の複雑化により、手荷物搬送ラインのスピードアップ、ロストバゲージの一掃などの効率化が重要になります。ダイフクは北米、欧州、アジア・オセアニアの3子会社が協業しながら、グローバル市場をカバーしています。また、ダイフクは搬送設備、オペレーション&メンテナンス、セルフ手荷物チェックインシステムの3分野を手掛ける唯一の企業ですが、今後はソフトウエア領域も強化していきます。

さらなる成長に向けて ── 既存事業の強化と新たな領域への開拓

2017年度は、北米で搬送設備の受注が好調で、複数の大型案件を獲得しました。売上高を地域別に見ると、米国が全体の3分の2を占める主力市場です。北米では空港施設の老朽化が目立ち、今後も更新投資が期待できます。

また、先進国を中心に手荷物検査基準強化への対応が広がり、ダイフクは搬送中の手荷物のモニタリングシステムや、人間工学を駆使して検査の効率を高める、無人搬送車を応用した移動式検査台などを提供しています。

現在、世界各国の空港では先端のIT技術を取り入れ、セキュリティや運用効率を高めるスマートエアポート化の動きが活発です。ダイフクグループが得意としてきたハードウエアビジネスに加え、空港全体の効率化を支援するソフトウエアビジネスへと領域を広げ、ハイブリッド・ソリューション・プロバイダーとして収益確保と事業領域拡大を目指します。また、より付加価値の高いシステムを提供するため、自動倉庫の技術を応用して、RFIDにより荷物を個別管理するアーリーバゲージストレージなど技術開発にも力を入れています。

注目製品

セルフ手荷物チェックインシステム

搭乗者自身が画面の表示に従って、自ら手荷物を預ける自動手荷物チェックインシステム。有人チェックインカウンターでの待ち時間を削減できます。

空港向けシステム
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