株式会社オートバックスセブン 様

30m級の自動倉庫システムをリニューアル。予防保全、設備能力向上、節電を同時に実現。

オートバックスセブン 西日本ロジスティクスセンター
自動倉庫と入庫・ピッキングステーションをつなぐSTV。レール、台車とも全面更新し、従来より2台少ない台車で運用可能に。

背景

オートバックス物流センター
建屋は3階建、延べ床面積3万765m2

株式会社オートバックスセブン様(本社:東京都江東区)は、国内最大規模の自動車用品店「オートバックス」を全国で約600店を展開しています。同社の物流拠点は東西2カ所。1996年に「東日本ロジスティクスセンター」(千葉県市川市)を、1997年に「西日本ロジスティクスセンター」(兵庫県三木市)を開設しました。

両拠点とも、同じ物流システムを採用し同じアイテムを在庫する“双子のセンター”にすることで、物流サービスレベルを均一にするとともにBCP(事業継続計画)にも対応しています。東日本大震災の時は、東日本ロジスティクスセンターの代わりに西日本ロジスティクスセンターから全国の店舗に出荷して、物流機能を維持しました。

物流体制の見直しと予防保全への取組み

東日本ロジスティクスセンターの稼働から15年が経過した2011年、同社は使用中の設備故障を防ぐ予防保全の観点から物流体制の見直しを始めました。稼働から20年を目安として、物流拠点の新設や拠点の集約化も含め多様な角度から検討した結果、既存2拠点の施設・設備は生かしつつ、物流システムを全面的に更新することにしました。

"物流業務を止めない" 更新計画の策定

リニューアル工事は、東西の物流拠点を順次、進めていくこととし、最大の課題は庫内業務を止めることなく、どのように実施するかでした。そこで、下記3つの方針を立てました。

  • 工事は年間で一番物量の少ない正月明けから春先にかけて行う
  • 現倉庫の隣に仮設倉庫を用意し、工事中はそこに商品を在庫する
  • 一部の店舗については片方の物流拠点に業務を移管する

当初は、先に稼働した東日本ロジスティクスセンターから着手する予定でしたが、敷地内に仮置き用のテント倉庫を設置できる西日本ロジスティクスセンターから工事をスタートすることに決定しました。工事中に出荷が予想される商品は、事前に自動倉庫からテント倉庫へ移動。また西日本で対応していた中部53店舗分は東日本が担うことで、センターの機能を止めずにリニューアルを乗り切りることとしました。

マテハン設備の更新

2016年1月から2カ月かけて、建屋一体型パレット自動倉庫「ラックビルシステム」、高速搬送台車「ソーティングトランスファービークル(STV)」などの物流システムを一斉に更新しました。自動倉庫のスタッカークレーンについては、フレーム、マスト、ラックなどはそのままに、制御盤、モーター、レール、車輪といった主要部分の交換を行いました。また、高速搬送台車STVについては、システム一式を最新のものに入れ替えました。これにより、次の20年を見据えて長期間、安定的に稼働できるようにしました。

高さ30m、格納数6,840パレットの建屋一体型パレット自動倉庫「ラックビルシステム」。長年の使用により、スタッカクレーンの走行レールと車輪の摩耗が進んでいた。
制御盤、モーター、車輪、レールを更新。上下部フレーム、マスト、ラックなどはそのまま使用することで短工期化を図った。

2017年の同時期には、東日本ロジスティクスセンターでも同様のリニューアルを実施し、一連の大規模リニューアルを完了しました。

オートバックスセブン 西日本ロジスティクスセンター

お客様の声

流通管理部 部長 築地 浩 様

物流システムのリニューアルにより費用を抑えつつ、長期間、安心して使い続けられるようになりました。新規導入に比べて設備投資の費用を抑えられた上、設備更新により従来、ときどき発生していた入出庫のトラブルが解消。また、高速搬送台車の能力アップにより、処理能力を落とさずに従来の15台から13台に削減できるようになるなど、設備能力が向上しました。さらに、併せてソーターやピッキングシステムなども更新したことで、センター全体の消費電力は従来と比べて3割程度削減できました。

ダイフクは、システムを長くお使い頂くため、予防保全メニュー、リニューアルなど、充実したアフターサービスをご用意しています。

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