INTERVIEW
社員インタビュー

倉庫内物流システムの要である、 動かす機械の設計力を研ぎ澄ます

イントラロジスティクス事業部
設計(機械)

S.O2018年入社/機械知能システム工学専攻修了

就職活動スタート時から「動かす機械」をつくる機械メーカーで設計に携わりたいと考えていた。そんななかダイフクに出会い、「日に新た館」を見学。そこでラックマスターやSTV(高速仕分け台車)などを見て興味を持ち、この会社なら高いモチベーションを持って仕事が続けられると感じ、入社を決めた。

―現在担当している仕事は?

倉庫内でお客さまの荷物を

スムーズに運搬するコンベヤを設計

エンジニアリングや営業がお客さまと打ち合わせをしながら形にした、倉庫内物流システムの仕様をもとに、パレットコンベヤの機械設計を行っています。パレットコンベヤとは、パレット(荷物を単位数量にまとめて載せる台)を一定スピードで運搬する装置のこと。お客さまごとに、運搬する荷物の重量や特徴、またシステム全体の機械構成や設備のレイアウトも異なるため、まさに一品一様の設計を行う必要があることが難しいところであり、面白いところでもあります。例えば、冷凍温度帯の荷物であれば、低温に耐えられるようなモーターやセンサーを選定するなど。また、表面が光っている包装資材の場合は専用のセンサーを搭載する必要があります。さらに、当社のラックマスターなど他の設備との接続部についても確認する必要があり、他部署との綿密な打ち合わせも欠かせません。そうしたなかで悩み抜いて設計したパレットコンベヤがお客さまの倉庫で問題なく稼働した時、大きな達成感を覚えます。

―この仕事を通じて見出す意味とは?

一つでも止まったら、物流が滞る、

その重要な機械を
担っているという誇り

物流の現場でパレットコンベヤはあまり注目されていないかもしれません。しかし、パレットコンベヤが一つでも止まったら、お客さまの商品をその先のエンドユーザーへ発送する日程が遅延します。そのため、指定通りに商品が届くのが当たり前の世の中では、非常に重要な機械であると言えます。それを実感したのが、大手衣料品メーカーの物流倉庫向けのパレットコンベヤを担当した時のこと。その工事段階で、一般的なものよりかなり強度の低いパレットを運搬する必要があることがわかったのです。テスト段階でパレットが波打つことがわかり、うまく運搬できないのは明らかでした。そこで急遽、過去にない構造のコンベヤを検討し、修正工事を行い、わずか1週間で難題をクリア。その結果、お客さまの物流システムは当初の予定通り、滞りなくスタートできました。高度なマテハンシステムの技術を有するダイフクだからこそ、お客さまのお役に立てることがある。それが私の誇りになっています。

これまでのキャリアパス
2018年
入社後、イントラロジスティクス事業部 生産本部 設計部 搬送設計1グループ パレットコンベヤ課に配属。他の設備・機械の設計や調達、工事など、社内の関係部署と連携しながら設計業務を進める重要性を知る。
2022年
さまざまなお客さまの物流倉庫向けパレットコンベヤの設計に携わるなか、特殊な仕様など難易度の高い案件でも力を発揮。さらにインドの現地法人に出張し、現地の設計部隊への指導にあたるなど、成長を続けている。

―これからの未来に思うこと

世界の物流に貢献するダイフクの

成長戦略に貢献していきたい

入社以来、一貫してパレットコンベヤの機械設計に携わってきましたが、今後はラックマスターやSTVなど他機種の設計も担当してみたいと考えています。どんな機種を設計するにしても大事なことは、必要な知識をすぐに取り出せる能力。そのため、大学時代に学んだ材料力学や要素設計の内容も改めて学び直したいと思っています。また、他部署とのコミュニケーション力もさらに高め、ダイフクとしてのトータルソリューション力の向上にも寄与していきたいですね。さらに、最近インドの現地法人に出張し、現地の設計部隊にダイフクの設計のやり方について指導した経験から、新たな思いも生まれています。インドをはじめ今後の成長が見込まれる新興国では、物流も大きく発展を遂げ、ダイフクのマテハンシステムがますます求められるはずです。そんななか私も設計者としてさまざまな形で、ダイフクの成長戦略に貢献していければと考えています。

多くの人たちが注文した商品がいま、 自分が設計したコンベヤの上を 流れているかもしれない。 その想像が私を、より良い仕事へと駆り立てる。