イントラロジスティクス事業部では、製造業・流通業の要となる工場や倉庫の自動化を支える、さまざまな製品・システムをお客さまに提供しています。なかでも私が担当しているのは、ダイフクを代表する自動倉庫システムの一つであるラックマスター(※)の制御システムの設計。お客さまと当社営業が合意した製品仕様を受けて、設計図面を作成し、製造工程に引き継いでいくのですが、実は高度な精度の実現は、この製品仕様の“詰め”にかかっています。倉庫の稼働状況や安全確保の要件がどれだけ具体的に仕様に落とし込まれているかが、製品の精度を左右するからです。そのため、設計担当は可能な限り細かく、仕様のレビューを当社の営業やエンジニアリングと繰り返します。そしてお客さまの要望に応えるのはもちろん、その期待を超える利便性や安全性を備えたラックマスターを図面化していく。それが制御設計者の腕の見せどころであり、やりがいだと感じています。
※ラックマスター:パレット単位の製品・部品を自動搬送し、高層ラックに保管・取出しを行うユニット式の自動倉庫(自動ラックシステム)。