Daifuku Report 2019
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198319371990198519952000(年度)198319371990198519952000(年度)創業からの売上高推移国内売上高海外売上高1989年度売上高1,000億円突破1984半導体工場向け クリーンルーム用 システム事業へ進出1993世界初の非接触給電搬送システムを開発成長の軌跡ダイフクの全体像マテリアルハンドリングで、82年にわたりイノベーション創出マテリアルハンドリングニーズの高まりに応え、高品質な製品・サービスを提供 1980年代、パソコンの普及に伴って、半導体工場向けクリーンルーム用搬送システムの需要が急増しました。同システムは長期的に成長し続け、常に最先端システムを求めるお客さまのニーズに応え続けています。 2002年、大型テレビ用ガラス基板搬送システムの走りとなる第5世代液晶パネルの搬送・保管システムを韓国メーカーから初めて受注しました。2015年以降は中国での生産拠点建設需要が追い風となりました。 2000年以降、流通分野では消費の個性化・多様化、多品種少量化の流れが加速しました。これにより、コンビニエンスストア、宅配便などが急速に普及し、メーカーや卸売業界などでは多品種・小口・高頻度配送に対応するためのマテリアルハンドリングニーズが高まりました。保管分野では食の安全・安心に対する意識も高まり、冷凍技術やコールドチェーンにおける温度管理、RFID※1を活用したトレーサビリティ、HACCP※2に沿った衛生管理などが要求されるようになりました。※1 Radio Frequency Identication(無線自動識別装置)※2 Hazard Analysis and Critical Control Point(危害要因に基づく重要管理点)半導体工場向け搬送システム仕分けシステムを使った配送センターモータリゼーションに社運をかけ、飛躍的な成長を遂げる 第二次世界大戦後、日本のモータリゼーションは徐々に加速します。「コンベヤは単に物を動かし運ぶだけでなく、今後システム化し高度に機能化する。今すぐ売れなくても必要とされる時代が必ず来る」、そう確信していた当時の社長、益田 乾次郎は、自動車工場向けコンベヤに社運をかけました。1957年の米国Jervis B. Webb Company(Webb社)との技術提携後、大規模案件の受注が相次ぎ、飛躍的な成長を遂げてきました。生きている倉庫が物流に革命を起こした 1960年代に入ると、配送拠点で荷物の処理が追い付かず、配送待ちの荷物が山積みされている光景が目立つようになりました。新分野を開拓し始めていたダイフクは、日本における立体自動倉庫の草分けとなる「ラックビル」を開発し、1966年に第1号機を納入しました。“動き、生きている倉庫”として生産ラインの一部となった「ラックビル」は、倉庫の概念を変えた「革命的倉庫」と称され、瞬く間に主力製品となりました。日本初の乗用車専門工場「ラックビル」1号機ダイフクはマテリアルハンドリングシステム・機器の総合メーカーとして、常に時代の先取りを心掛け、お客さまニーズに応えてきました。6

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