Daifuku Report 2019
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ガバナンス強化に向け、チェック機能を 担っていきます 三井物産では入社以来37年間、海外勤務も含め、法務・内部監査に携わってきました。三井石油開発ではHSE(健康・安全・環境)や鉱業法などそれまで馴染みのなかった分野にも取り組み、今では「当たり前」となったコンプライアンスやコーポ―レート・ガバナンスの重要性を自ら説いてきたように思います。大型の訴訟・事件・不祥事にも直面してきましたが、当時の仲間と共に乗り切ってきたという自負もあります。 ダイフクは「大変真面目できっちりした会社」という印象です。一方で、経営陣の方々のざっくばらんな、風通しの良い雰囲気も感じています。あえて例えるなら「真面目な野武士軍団」「きっちりした梁山泊」というところでしょうか。ある意味「二律背反」的なところがダイフクの強みであり、魅力です。 コーポレート・ガバナンスについては、非常にしっかりした体制・仕組みを構築し、運営しているという印象です。しかし、これらは「不磨の大典」ではなく、時代の変遷・事業の拡大等に伴い、身の丈を踏まえながらも常にアップデート、さらにアップグレードさせていかなければならないものです。ダイフクが長年培ってきた優れた点を活かし、伸ばしながらも、それらが時代遅れや世間の「非常識」になっていないか常に照らし合わせていくことが重要です。 社外の目としての役割は、まずはそのようなチェック機能にあると考えます。ダイフクを一層知り、一層好きになり、時には一緒に汗をかき、笑い、涙を流しながら、より近しくなりたいと思うとともに、冷静さと適切な距離も保って見続けたいと思います。「あの一言で背中を押してもらえた」「おかげさまで間違いをせずに済んだ」という言葉を後々いただけるような社外取締役になりたいと考えています。略歴1978年4月三井物産株式会社入社2008年4月三井物産株式会社法務部長2011年4月三井物産株式会社理事法務部長2012年4月三井物産株式会社執行役員内部監査部長2015年4月三井石油開発株式会社執行役員CCO(Chief Compliance Ofcer)、 内部統制、HSE部担当2016年6月三井石油開発株式会社常務執行役員CCO、内部統制、人事総務部、HSE部担当2018年6月三井石油開発株式会社顧問(現任)新任加藤 格(2019年6月就任)環境・社会・ガバナンスコーポレート・ガバナンス社外取締役メッセージ52

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