Daifuku Report 2019
52/74

持続的成長に向けた相談相手役を 担っていきます 専門分野は会計です。6年のニューヨーク勤務を含めて35年間、公認会計士として監査法人に勤務した後、7年前から大学の経営学部の教授に就き、ダイフクの社外取締役としては6年目を迎えました。社外取締役に就任して以来、「お客さまを大切にし、社是『日に新た』のもと、常に明日への挑戦を忘れない」会社であると感じてきました。 2015年上場企業にコーポレートガバナンス・コードが適用されて、コーポレート・ガバナンスが本格的に重視されるようになり、あっという間に日本の企業に定着しました。日本では、多くの上場企業がコードに準拠した企業統治を行っていますが、急激に変化する企業環境に対応するための迅速な意思決定が行えるよう、いかに変化していくかが重要となっています。 ダイフクは、年々ガバナンス体制を改善され、今日では他の上場会社より進んでいると感じています。残る課題は、急速に変化するグローバル環境に対応するための新規設備投資やM&Aについて、より迅速な意思決定ができるかどうかではないでしょうか。 社外取締役の課題は、取締役会において、第三者として個々の専門知識を生かした公平な発言をいかに増やすかということだと感じています。社外取締役に求められる役割(機能)は、経営全般の監督・利益相反の監督・経営効率の向上のための助言です。この中で、私は助言機能をもっと果たしたいと考えています。戦略や意思決定における助言、イメージの向上なども助言機能に含まれますが、私は専門知識の提供や経営者の相談相手としての役割を担っていきたいと考えています。今後も持続可能な成長を維持するために、さらなる収益性改善のための管理体制を強化することが必要であり、さらに助言していく所存です。略歴1978年7月プライスウォーターハウス会計事務所大阪事務所入所1982年8月公認会計士登録1990年7月米国公認会計士登録1995年7月中央新光監査法人代表社員2005年7月日系企業全米統括パートナー (PricewaterhouseCoopers NewYork事務所)2008年1月PwCあらた有限責任監査法人代表社員2012年4月桃山学院大学経営学部教授(現任)2018年6月大同生命保険株式会社社外監査役(現任)小澤 義昭(2014年6月就任)環境・社会・ガバナンスコーポレート・ガバナンス社外取締役メッセージ50

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る