Daifuku Report 2019
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ダイフクは、コンサルティングからアフターサービスまでの一貫体制を構築しています。複雑な条件のシステム設計、トラブル発生時の調整といったニーズにも自社で迅速に対応し、メーカーであるとともにシステムインテグレーターとしてのノウハウも磨いてきました。これからもお客さまに最適・最良のソリューションを提供する「バリューイノベーション企業」を目指し、さまざまなことに取り組んでいきます。新たな価値共創への挑戦競争力の源泉コンサルティング3D技術によるすばやい開発ムダをなくす出荷前検証企画・ エンジ二アリング設計・製作 仮想技術を活用した3D開発設計は、実機での検証・再設計の工程を省くことが可能です。従来の部材を留めている箇所の強度検証では、部材・締結部材・ボルトをそれぞれ個別に手計算していましたが、仮想検証では材質が異なる条件下でも現物に作用する複雑な力加減を忠実に再現できるようになり、信頼性の高い製品開発が短期間で実施できます。 現在は、3Dソフトウエア「Sym3」の導入によりシステム全体の制御ソフトウエアが機能しているかを仮想検証することができ、システム全体の完成度を出荷前に極限まで高められるようになりました。現場では1,000個の荷物を用意し、仕分けコンベヤに流しても数分で終わってしまう検証も、Sym3では際限なく行うことができ、現場の施工から稼働にかかる負担の削減に貢献しています。 最適なモノづくりに向け、日本・北米・アジア・オセアニア・欧州の各地に工場を有しています。どの地域でも品質管理を徹底しており、安定的に製品を供給できます。高負荷な状況においても、事業ごとにグローバルで管理しているため、効率よく各地に生産量を振り分けることも可能です。それぞれの工場で操業度や習熟度が高まると、収益性もさらに向上します。 物流システム・機器の導入にあたり、入荷から保管・搬送・仕分け・出荷までの機能・能力・コストのバランスが重要となります。稼動後の拡張性や柔軟性などを視野に入れた企画立案も行っています。 お客さまのニーズを実現するため、必要になる設備のボリュームや運用能力の試算、最適なレイアウトからコスト算出までを行い、受注に結びつけています。 機械そのものの制御、ソフトウエアのほか、建築や電気を含めたシステム全体のバランスを取りながら設計を行っています。システムを1分1秒でも止めないよう、万一のトラブル発生の場面も想定した開発・設計を行っています。22

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