Daifuku Report 2019
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財務状況と財務戦略の基本的な考え方 安定した財務基盤をもとに、高水準(10%以上)のROEを維持・継続し、さらなる成長に向けた投資をすること、そして、成長に連動した利益還元を株主さまに行うことを基本とし、企業価値の最大化を目指しています。財務基盤については、2017年12月に実施した公募増資および自己株式売却により、国内外の生産能力増強と併せ純資産も拡大することができ、D/Eレシオ0.2以下という強固なものにすることができました。もちろん、設備投資・M&Aや開発などの成長投資が必要であれば、一時的に借入れを増やしてでも、機動的に対処したいと考えています。現在「A」の評価をいただいている企業格付は、さらなる向上を目指して純資産の一層の積み上げなどに取り組んでいきます。ROEと資本効率 資本コストは、計算の基礎となる係数で多様な考え方があり、当社は具体的な数値は公表していませんが、ROEはいずれの場合でも資本コストを十分に上回っており、当社の資本効率は良好であると考えています。ダイフクは、毎月の取締役会で4000240160803202001284162018201720162015201420132012(年度)親会社株主に帰属する当期純利益・自己資本利益率(ROE)(億円)(%)代表取締役副社長 管理統轄 猪原 幹夫安定した財務基盤をもとに 積極投資と利益還元の両立を目指すダイフクの全体像CFOメッセージTSR※推移2013.32014.32015.32016.32017.31,0008006004002000親会社株主に帰属する当期純利益(左軸)ROE(右軸)※2013年3月末日の終値を100とした指数 ■ ● 中期経営計画の2年目となる2018年度のダイフクグループの業績は、受注・売上・利益ともに、過去最高の数字となりました。売上高当期純利益率が7.2%から8.6%へと向上したことで、ROEは前期の17.7%から19.5%へとさらに改善しました。増配と株価上昇により、TSR(株主総利回り)は471.3%と、TOPIX平均の147.1%を大きく上回りました。2018.32019.3TOPIXダイフク14

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